2代目 GH系(2008年 - 2012年)
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「マツダ・アテンザ」の記事における「2代目 GH系(2008年 - 2012年)」の解説
エンジンは先代型の2.3Lエンジンに代わってL5-VE型2.5Lエンジンを投入。従来の2.3Lエンジンではプレミアムガソリン(ハイオク)指定であったが、従来の2.3Lより排気ガスがクリーンになり、使用燃料をレギュラーガソリンとするなど経済性にも配慮された。また、日本車初となる「リアビークルモニタリングシステム」をオプションで設定。これは時速60km/h以上の走行時、後方から来た車両をレーダーで検知するシステムで、ドライバーが方向指示器を使用する際に他の車両が接近してきたらランプと音で警告を行う安全装備である。あわせて今回のモデルチェンジでは、インパネ上方の集中ディスプレイに表示される機能をステアリングにあるスイッチで操作することで、ハンドルから手を離さずにエアコンやオーディオを安全かつ容易に操作できる「CF-Net(シーエフネット)」機能も採用された。 空力対策としてフロントタイヤ前方に馬蹄型フロントタイヤ・ディフレクターが取り付けられ、床下気流の流速とブレーキ冷却性を制御している。 トランスミッションはセダンの20C/20E/25EX、スポーツの20C/25S(2WD車)/25Z/25EX、スポーツワゴンの20F/20C/25S(2WD車)/25Z/25EXがアクティブマチック付5速AT、セダンの25F、スポーツ・スポーツワゴンの25C/25S(4WD車)はアクティブマチック付6速ATとなり、スポーツ・スポーツワゴンの25S/25Z(2WD車)に設定の6速MTにも改良が加えられた。 さらに、2.5L車へのDSC(横滑り防止装置)やTCS(トラクションコントロールシステム)の標準化と初代(標準車)ではスポーツワゴンのみに用意されていた4WD車をセダン及びスポーツに拡大採用とし操縦安定性を向上させている。 北米仕様は先代同様、ミシガン州のマツダ・フォードの合弁会社「オートアライアンス・インターナショナル」で生産される。 ボディサイズ・室内寸法が日本・欧州仕様よりもひと回り大きくなっており、全長4,920mm、全幅1,840mm、全高1,470mm、ホイールベース2,790mm。基本デザインはアテンザのものを踏襲しており、パッと見は日本仕様や欧州仕様と区別が付きにくいが、リアは、ナンバープレートがテールランプ間にあるので容易に判別できる。エンジンはアテンザと共通の2.5L(L5-VE)に加え、CX-9にも搭載されるフォード・サイクロンエンジンのマツダ版である3.7L・V6・MZIも設定される。 また、宮城県警察が初代に続いてセダンをパトカーとして導入している。 アメリカ市場において、2011年に2009年 - 2010年モデルを65,000台、2014年に2010年 - 2012年モデルを42,000台のリコールを行っている。これは一般的なメカニカルトラブルやコンピューターソフトを起因とするリコールではなく、吸気系にガソリンの匂いを好むクモが巣を張ることを理由にした珍しいものであった。 アテンザセダン リア アテンザスポーツ (前期型リア) スポーツワゴン(前期型リア) マツダ6セダン フロント(北米仕様) マツダ6セダン リヤ(北米仕様) マツダ6セダン リア マツダ6ワゴン(フロント) マツダ6ワゴン(リア) 車内
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