魔獣師(ビーストコマンド)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/05 06:45 UTC 版)
「風の騎士団」の記事における「魔獣師(ビーストコマンド)」の解説
ニヴラス帝国の特殊戦力。他国の者には「化け物を操る連中」と噂される。先帝崩御と内乱で疲弊したニヴラス帝国が、再び侵攻を再開した背後には、彼らの存在がある。 魔獣師になるには、儀式によって魔獣の組織を体に移植する必要がある。儀式によって移植された魔獣の組織によって、魔獣師は魔獣と一心同体となり、血を分けた兄弟のようになる。移植された組織が広がっていくにつれ、魔獣師自身の身体能力も超人的に強化されていく。が、どのような魔獣と契約できるかは、契約者の元の強さに左右されるようである。 魔獣師の究極の姿は、魔獣と合体して異形の姿となる「合身変」である。魔獣との一体化により、魔獣師の能力はさらに強化され、魔獣の力も自ら使用することが可能になる。しかし、体の組織にかなりの無理を強いるらしく、死ぬとその死体はあっという間に崩れていく。 魔獣師の弱点は、魔獣が倒されると自らも生命を落とすことと(その逆も同様)、合身変の際に魔獣の弱点がそのまま自らの弱点となることである。 この項で説明される魔獣師には、獣魔将軍は含まれていない。彼らについては次項を参照のこと。 小鳥のビュルグ 最初にゼファ一行の前に現れた魔獣師。氷魔将軍ミンデルの配下。ややエキセントリックなところが見受けられる。竜騎士達の寝込みを襲い、ユーリアを人質としてマズルを追いつめる。相棒の魔獣はグリフォン(平時には小鳥に偽装している)で、名をアルタイルという。さして特別な能力はないようだが、その飛行速度はタペジャラに匹敵する。合身変は作中では行わなかった。 蝶のパフィオ アレクソニアにて一行の前に立ちふさがる魔獣師。豪魔将軍ギュンツの配下。額に蝶の紋章を付けた、やや年上の美女。いい男好きで、女王様気質がある。相棒の魔獣である蝶を使って人を催眠にかけ、肉食の幼虫が吐く糸で敵を拘束し、喰い殺させる。合身変では下半身を巨大な芋虫と変じ、糸で攻撃するが、その姿で倒されても蝶と化し、糸に加えて催眠効果のある鱗粉で同士討ちを誘う。 バルゲス兄弟 兄エルデン=バルゲスと弟ヨンゲン=バルデスの兄弟。仔犬のスキュレーの配下。エルデンは石すら溶かす酸を吐く魔獣マカロスを、ヨンゲンは炎を吐く魔獣パビニオを相棒とする。兄弟ならではのコンビでカナーンの港を破壊しつくそうと暗躍する。 仔犬のスキュレー 豪魔将軍ギュンツの麾下でカナーンを襲った魔獣師。バルゲス兄弟を配下にしている。スキュレーと兄弟は海の魔獣を使うことでカナーン攻めに抜擢された。威勢のいいアネゴ風の女性。相棒の魔獣は仔犬で、名をイルサという。真の姿は不明。合身変を行うと、巨大化し、アレリア海の伝説にある『霧をまとって現れる 首6本 足12本の海獣』スキュレーとなる。いわゆるスキュラである。[要出典] 闇のリュース 豪魔将軍ギュンツ麾下の魔獣師。しかし、実は全く別の目的があってギュンツの部隊に潜入している。相棒の魔獣はコウモリ。合身変のみの登場である。合身変後は空を飛ぶことができる上、闇と同化することができる。影ゆえに刃物は効かず、再生してしまう。 ギースリ ニヴラス帝国軍トリアンタ方面部隊に属する魔獣師。相棒はヘルハウンドのドゥンラム。レイフに炎の力を吸われてあっという間に倒された。 雷鳴のトルファン ニヴラス帝国軍トリアンタ方面部隊の隊長。氷魔将軍ミンデルの部下。相棒の魔獣はトリケラトプスを強化したような姿の魔獣ブロンプス。角には常に稲妻の力が流れており、必要に応じて放射する。また、その巨体による攻撃は単純な突撃だけでも脅威。臓物は結構美味らしい。 アゴール、キルディバイス、スティギマ ガーゴイル三人衆。氷魔将軍ミンデル麾下。その名の通りガーゴイルを相棒の魔獣とする。魔獣師の相棒としてのガーゴイルは、疑生物ゆえに1人の魔獣師で何体でも扱えるが、指揮者を失うと手が付けられなくなる。アゴールは合身変で顎の大きなガーゴイルになる。ミンデルにギート城の兵糧潰しを命じられ、ガーゴイルを引き連れて王の葬儀中のギートに飛来する。スティギマは鎚を装備した普通のガーゴイルに、キルディバイスはカマキリのような両腕を持つガーゴイルに合身変する。アゴールの失敗を悟り、ミンデルに命じられて援軍として現れる。
※この「魔獣師(ビーストコマンド)」の解説は、「風の騎士団」の解説の一部です。
「魔獣師(ビーストコマンド)」を含む「風の騎士団」の記事については、「風の騎士団」の概要を参照ください。
- 魔獣師のページへのリンク