顕著な普遍的価値
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「富岡製糸場と絹産業遺産群」の記事における「顕著な普遍的価値」の解説
既存の世界遺産にも、絹生産と関わりのある物件は存在する。富岡製糸場とも結びつきの深い「リヨン歴史地区」(フランスの世界遺産、1998年登録)のほか、「カゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン・レウチョの邸宅群」(イタリアの世界遺産、1997年登録)や「ダーウェント峡谷の工場群」(イギリスの世界遺産、2001年登録)にも絹関連工場が含まれるし、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」(日本の世界遺産、1995年)や「コースとセヴェンヌの地中海農牧業の文化的景観」(フランスの世界遺産、2011年登録)には養蚕農家が含まれる。しかし、それらは世界遺産としての顕著な普遍的価値の一部に絹生産が関わっているものにとどまることから、文化審議会世界文化遺産・無形文化遺産部会世界文化遺産特別委員会では、絹生産そのものを主題とする本物件の独自性が主張できると判断された。また、同会議は各種調査の結果を踏まえ、世界遺産以外でも富岡製糸場に匹敵する近代的な製糸工場は見当たらないとした。 日本国内では特に長野県に養蚕関連の良好な文化財が残存しており、前出の公募に際しても、2007年に「日本製糸業近代化遺産~日本の近代化をリードし、世界に羽ばたいた糸都岡谷の製糸遺産」が提案されていた。また、荒船風穴や栃窪風穴の推薦にしても、専門家の中には原点となった長野の風穴にまで拡大すべきだという見解を示していた者もいる。しかし、関係当局は様々な観点からの検討の結果、長野県を含む他県の文化財には、この主題で匹敵するものがないという結論に達した。 日本政府が提示した比較研究は、ICOMOSからも妥当なものとして評価された。
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顕著な普遍的価値
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 07:11 UTC 版)
「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の記事における「顕著な普遍的価値」の解説
中国や朝鮮半島との国際交流の価値から「東アジアの文化と技術交流により、古代日本に一大変革を起こした物証」であり、「東アジア諸国のうち国家形成の過程が明確にわかる唯一無二の資産」と位置付ける。 メインテーマを「統一国家"日本国"の形成と成立」とし、三つの「律令国家の中枢機構の形成過程」「国家宗教としての仏教寺院の成立」「律令による墓制の変化、律令国家形成の主人公の墳墓」というサブカテゴリーを設けて各資産をカテゴライズする。
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