韓国の教科書における箕子朝鮮の変遷とは? わかりやすく解説

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韓国の教科書における箕子朝鮮の変遷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 17:08 UTC 版)

箕子朝鮮」の記事における「韓国の教科書における箕子朝鮮の変遷」の解説

檀君王倹平壌中心に初め国家立てた(前2333年)=前朝鮮。 — 震学会国史教本1946年学会国史教本』は、紀元前2333年檀君によって建国されたとして、檀君建国した朝鮮を「前朝鮮」として、後の「後朝鮮」と区別する。これは『新増東国輿地勝覧』巻51平壌条の檀君建国した朝鮮を「前朝鮮」、箕子建国した朝鮮を「後朝鮮」とするのに由来する。しかし、震学会国史教本』は、「後朝鮮」の記述認められるが、建国者の箕子の名前はなく、箕子中国系であることと無関係ではない。それゆえ国史』において箕子について論及しない、という選択肢存在したが、1940年代-1950年代の『国史』では、箕子について過小評価して論及する漢族衛満侵入から楽浪滅亡まで、500余年もの間、朝鮮半島一角占め、わが民族互いに交戦したので、楽浪漢人たちは平壌一帯占領合理化するために、箕子朝鮮半島開拓した、と創作した。 — 申奭鎬、中等国史1948年 箕子朝鮮先秦文献にみえず、漢人政略的な意図から作られたものか、あるいは中国の影響受けた後朝鮮」系統人々箕子をその祖先としたのではないか。 — 金庠基、国史1957年 伝説によれば殷の箕子朝鮮へ東来.....信じがたい漢民族朝鮮支配のために造作されたもの。 — 曺佐鎬、中等国史1959年 1940年代から1950年代には、箕子東来説が後世漢人によって造作されたとして、積極的に史実性否定される。それは、史料批判からされたが、『史記』巻38微子世家に「武王克殷訪問箕子、於是武王乃封箕子朝鮮…」とあり、箕子朝鮮王として冊封されたという記事現実存在する以上、それをどう解釈すべきか、という教科書執筆者関心とも関わっている。ところが1960年代半ばから、箕子東来は最初から史実性認めないという解釈から、教科書にはみられなくなる。わずかに1960年代半ば以降教科書では、1982年国史編纂委員会国史』が註において、 古朝鮮発展関連して箕子朝鮮に関する記録もある。中国の「史記」、「漢書地理志、そして「三国遺事」には中国箕子朝鮮王となり冊封され東来したとするが、箕子東来説は認定できない。 — 国史編纂委員会国史1982年 帝王韻記」には箕子朝鮮後朝鮮とし、準王時に滅亡した記録している。 — 国史編纂委員会国史1982年 それまで論じられてきた箕子東来説の造作に関する記述なくなり箕子1960年代半ばから教科書にはみられなくなる。このように檀君朝鮮についてはほぼ一貫して重視されるが、箕子朝鮮当初からほぼ一貫して軽視されるまた、箕子東来説は1940年代から1950年代では積極的に否定するが、やがてみられなくなる。このようにして教科書におけるおおよそ中国に関する記述徐々に減少していく。

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