しょう‐がい〔シヤウ‐〕【障害/障×碍/障×礙】
読み方:しょうがい
[名](スル)
1 さまたげること。また、あることをするのに、さまたげとなるものや状況。しょうげ。「旧弊が改革の―になる」「―を乗り越える」「電波―」
「立憲公議の美政を組織せんと欲せば、之を―し是を非難し」〈東海散士・佳人之奇遇〉
2 個人的な原因や、社会的な環境により、心や身体上の機能が十分に働かず、活動に制限があること。「胃腸―」「言語―」
3 「障害競走」の略。
しょう‐げ〔シヤウ‐〕【障×礙/障×碍】
障害
(障礙 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/28 08:33 UTC 版)
障害(しょうがい)とは、ものごとの達成や進行のさまたげとなること、また、さまたげとなるもののことである。障礙(しょうげ、略字で障碍)は、仏教用語として煩悩障など心を覆い隠し悟りを妨げている要素を指して用いられたことから、邪魔するなどといった意味で使われ、明治時代にはしょうがいと読まれるようになった。その後、日本では妨げというような意味では、それらの表記は区別されず用いられた。
- ^ 民間で「障碍」を使用している企業・団体には、日本IBM:IBM、ウェブ・アクセシビリティーを促進するコラボレーション・ソフトウェアを開発、マイクロソフト:http://www.microsoft.com/japan/enable/products/vmanual/default.mspx 視覚障碍 (しょうがい) 者向け簡易マニュアル]、コクヨ:特例子会社のコクヨKハート障碍者雇用優良企業の認証を取得、ボイジャー:目の見えない人に本を届ける 視覚障碍者の読上げソフトとドットブックが手を結ぶ、日本映像ソフト協会:Q20. ビデオソフトに音声ガイドや日本語字幕が入っていない作品があります。目や耳に障碍(しょうがい)をお持ちの方でも楽しめるソフトはありませんか?、視覚障碍者読書支援協会などがある。
- ^ しかし丸山一郎によれば[要検証 ]、すでに1932(昭和7)年施行の「救護法」において「精神又は身体的障碍のある者」といった表現が使われており、こうした意味の語として「障害」よりも先に「障碍」が使われていたことは間違いがないという。とはいえ、明治期の法令でもすでに障害、障碍、共に使用されており[要検証 ]、医学分野においても、たとえば「栄養障害」は「栄養障碍」とともに明治期より用例があり、両者は混用されていた。なお、身体障害者福祉法の施行に先んじて1946年には当用漢字が告示されており、「碍」の字はもはや公文書に使うべきでないとされていた。
- ^ a b c d e 「障害」の表記に関する作業チーム『「障害」の表記に関する検討結果について』 2010.
- ^ a b 「夕刊読売新聞」2021年2月26日4版
- ^ JIS X 0014:1999(日本産業標準調査会、経済産業省) (ISO/IEC 2382-14 : 1997)
- ^ JIS Z 8115:2000(日本産業標準調査会、経済産業省)
- ^ 当麻喜弘, 南谷崇, 藤原秀雄,「フォールトトレラントシステムの構成と設計」,槇書店, 1991.
- ^ 上田敏「国際障害分類初版(ICIDH)から国際生活機能分類(ICF)へ: 図1」『ノーマライゼーション 障害者の福祉』2002年6月号、公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会。
- ^ 社会・援護局障害保健福祉部企画課 『「国際生活機能分類-国際障害分類改訂版-」(日本語版)の厚生労働省ホームページ掲載について』厚生労働省、2002年8月5日 。
- ^ 佐藤久夫「WHO国際障害分類試案の内容」『リハビリテーション研究 STUDY OF CURRENT REHABILITATION』第71号、公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会、1992年4月。
- ^ a b 志村哲郎 中村文哉(編)『生と死の人間論:社会福祉学と社会学の<あいだ>で』 ふくろう出版 2009年、ISBN 978-4-86186-377-6 p.58.
- ^ “「障がい」、「障がい者」の表記の使用について”. 山形県庁 2010年8月22日閲覧。
- ^ 半田市「障がい者」と平仮名表記(中日新聞、2008年12月3日)
- ^ 発表項目:「障害」の表記見直しを要望します
- ^ 要望の多かった「玻・碍・鷹」の扱いについて
- ^ 改定常用漢字表(答申) 12ページ。
- 1 障害とは
- 2 障害の概要
- 3 技術分野での障害
- 4 参考文献
「障礙」の例文・使い方・用例・文例
- 修道の障礙
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