隈笹とは? わかりやすく解説

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くま‐ざさ【××笹/熊×笹】

読み方:くまざさ

イネ科植物山地自生幅の広い長楕円形で、冬に縁が枯れて白色にくま取られる

[補説] 書名別項。→隈笹


くまざさ【隈笹】

読み方:くまざさ

渡辺水巴句集昭和10年(1935)刊行


隈笹

読み方:クマザサ(kumazasa)

ササ一種熊笹とも


隈笹

学名:S. veitchii
和名:クマザサ

備考(別名・通称など):チュウゴクザサより隈取りがきれい。

クマザサ(隈笹)

Sasa Veitchii

ササ代表種初秋まで全緑

ですが、寒さ加わってくると、

縁が白く枯れ、隈が顕著に現れる

名前の由来は、「熊」ではなく歌舞

伎のお化粧の「隈どり」に由来する

美しく隈どらせるには、半日陰の風

当りの弱い場所で栽培すると良い

クマザサは、チュウゴクザサ園芸

品種考えられるが、一般に

大きいものはすべてクマザサ熊笹

呼ばれる場合が多い。

新緑のクマザサ

新緑から初秋までの状態(2001/6/20)

隈どったクマザサ

隈どりの入ったクマザサ(2001/11/1)


くまざさ (隈笹)

Sasa veitchii

Sasa veitchii

Sasa veitchii

Sasa veitchii

京都市北部原産だといわれています。今では各地栽培され日本庭園欠かせないものとなってます。桿は高さ1メートルほどになり、まばらに分枝します。は広い長楕円形で、両面とも無毛です。名前は、冬になると周り白く隈取られることから。殺菌防腐作用があるため、薬用にも用いられます。
イネ科ササ属のササ類で、学名Sasa veitchii。英名はありません。
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隈笹

読み方:クマザサ(kumazasa)

イネ科常緑竹、園芸植物薬用植物

学名 Sasa veitchii


隈笹

読み方:クマザサ(kumazasa)

作者 渡辺水巴

初出 昭和10年

ジャンル 句集


クマザサ

(隈笹 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/19 14:53 UTC 版)

クマザサ
クマザサ(2008年5月撮影)
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
階級なし : ツユクサ類 Commelinids
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
亜科 : タケ亜科 Bambusoideae
: ササ属 Sasa
: クマザサ S. veitchii
学名
Sasa veitchii (Carrière) Rehder var. veitchii[1]
シノニム
和名
クマザサ
英名
Kuma Bamboo Grass[3]

クマザサ(隈笹、山白竹、学名Sasa veitchii)は、イネ科ササ属の植物の1種。ただし、山地に生育する、大型のササ類一般を指す場合も多い。

種としてのクマザサ

日本特産の笹[3]キュー植物園系のデータベース World Checklist of Selected Plant Familiesによればサハリン州千島列島樺太 にも見られる[4])。九州中国地方京都府の一部の山地に生える[5]。葉に白い隈取りがあることが名前の由来で、漢字で「隈笹」と書かれる[注釈 1]。標準和名をクマザサとよぶ植物は、高さが1 - 2メートル (m) になる大型のササで、葉は長さが20センチメートル (cm) を越え、幅は4 - 5 cm。特徴になっている葉の白い隈取りは若葉にはなく、葉が越冬するときに縁が枯れて隈取りになる。

非常に変異が多く、原名亜種は京都に産するものである。多くの変種が北日本の日本海側を中心に分布する。変種としてオオザサ Sasa veitchii var. grandifolia やチュウゴクザサ Sasa veitchii var. hirsuta がある。チュウゴクザサはクマザサや俗称としてのクマザサのような整った隈取りにはならない。

総称、俗称としてのクマザサ

種としては上記のものがクマザサであるが、それ以外にも近似の種が多く、分類は混乱している面もある。

日本のブナ林では林床に大型のササ類が密生することが多く、これらもまとめてクマザサと言われることもある。チシマザサ Sasa kurilensis、スズタケ Sasamorpha borealis、クマイザサ Sasa senanensis、チマキザサ Sasa palmata、ミヤコザサ Sasa niponica などのクマザサと同じササ属 Sasa の笹が往々にしてクマザサ扱いされる。一般的に、多雪の日本海側ではチシマザサ、クマイザサ、チマキザサが、少雪の太平洋側ではスズタケや小型のミヤコザサがその位置を占める。

総称としてのクマザサ(種は不明)、大菩薩峠、2008年5月撮影

利用

葉の隈取りを愛でて、庭園や公園に栽培されることもある[5]。葉の部分は、さわやかな香りと、さっぱりした味があり、飲料用、薬用などに利用される[3]

食用

笹の葉には優れた抗菌作用・防腐作用があるため、昔から笹寿司(石川・富山および長野・新潟)やちまき日本料理に使われている[5][3]

飛騨国(現岐阜県北部)では隈笹の実が野麦(のむぎ)と呼ばれ、野麦峠という地名もある。凶作の年にはその実を食べて飢えをしのいだという。

薬用

胃炎口内炎に効果があるとされ[5]ビタミンKが多く含まれていることから、歯周病予防、口内炎予防、口臭予防に良いともいわれている[3]。ビタミン、ミネラルなどの栄養素がバランス良く含まれており、漢方では万病に効く薬草として扱われている[3]。葉を薬用するときは収穫はいつでもよく、採集したら細かく刻んで天日干しする[5]。一般に見られるチマキザサなども同様に薬用にできる[5]

乾燥した葉をフライパンや鍋などで炒ってから、煎じて健康茶として飲まれたり[5]、エキスが健康食品として市販されている。これは高血圧糖尿病などに効果があるとされるが、ヒトに対する有効性について信頼できるデータはないようである[6]。クマザサの葉を淡竹葉(たんちくよう)という生薬名でいうこともある(ただし、淡竹葉を他植物とする場合もある)。民間療法で、1回20グラムほどの新鮮な葉をミキサーで砕いて、青汁を作って1日2回服用する用法も知られている[5]。胃腸の熱を冷ます薬草効果があるため、胃腸の冷えやすい人や妊婦には使用禁忌だと言われている[5]

脚注

注釈

  1. ^ 「熊笹」と書かれることがあるが、これは誤用である[3]

出典

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Sasa veitchii (Carrière) Rehder var. veitchii”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年6月6日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Sasa albomarginata (Miq.) Makino et Shibata”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年6月6日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g 伊藤・野口監修 誠文堂新光社編 2013, p. 50.
  4. ^ Clayton, W.D. et al. (2021). World Checklist of Poaceae. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet; http://wcsp.science.kew.org/namedetail.do?name_id=440864 Retrieved 16 June 2021
  5. ^ a b c d e f g h i 貝津好孝 1995, p. 29.
  6. ^ クマザサ(2007/04/03) - 素材情報データベース<有効性情報>(国立健康・栄養研究所

参考文献

  • 伊藤進吾、シャンカール・野口監修 誠文堂新光社編『世界で使われる256種 ハーブ&スパイス辞典』誠文堂新光社、2013年12月23日、50頁。ISBN 978-4-416-61364-1 
  • 貝津好孝『日本の薬草』小学館〈小学館のフィールド・ガイドシリーズ〉、1995年7月20日、29頁。 ISBN 4-09-208016-6 

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