陶製五輪塔とは? わかりやすく解説

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陶製五輪塔

主名称: 陶製五輪塔
指定番号 2561
枝番 00
指定年月日 1995.06.15(平成7.06.15)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 平安
年代 久安2年(1146)
検索年代
解説文: 灰褐色陶胎、やや砂質焼締陶製五輪塔形容器で、地輪かたどる台座水輪かたどる身、火・風空輪かたどるからなる地輪外側四方には線刻円相内に種子アが、さらにこの間四方円相種子ビ・ビ・バイ・ヂリが箆彫りされ、各種子間には「妙法蓮華経/是大摩詞衍/衆生如教行/自然成佛道/聞法歓喜讃/乃至一言/即為以供養一切三世佛」、内側面には「久安二年七月七日遠海新所之立焼/五輪土塔/為慈尊出世/為滅罪生善為後菩提」の名銘文刻まれ、内底面には蓮華座円相内に種子アーが線彫りされる。水輪胴部四方には線刻蓮台二重円相内に種子バンが箆彫りされ間に「願以此功徳普及一切我等衆生/皆共成佛道」、下部外面に「以此功徳力/期當来導師弥勒/慈導出世」「結縁衆/坂合部/ 助忠/同四郎子/大中臣氏藤原延里/清原重房」「久安二年/七月廿八日/申時造了/清原重安/造之 /勧進比丘/ 良忠」、内底面に「造立土塔□□/ 清原重安作/願主沙門良忠/ 持□房」の各銘文刻まれる火輪外面四方には線刻円相内に種子ランが箆彫りされ間に「今此三界/皆是我有/其中衆生/悉是吾子」の銘文刻まれる風輪空輪四方には種子カン・キャンがそれぞれ彫りされる。
 地輪内側面の銘文にある「遠海新所」とは静岡県湖西市所在する渥美窯湖西窯のなかで地名が残る新所考えられ造立由来記した銘文から経塚造営に際して経筒または経筒容器としての経典妙法蓮華経)類埋納容器考えられる本作品は五輪塔としても整った形姿有し古代中世陶器における数少ない古例紀年銘資料であるとともに作者製作年代製作地判明する唯一の希有な遺例であり、また五輪塔形経容器としても平安時代貴重な作例である。
重要文化財のほかの用語一覧
工芸品:  阿字螺鈿蒔絵月輪形厨子  陶硯  陶硯  陶製五輪塔  陶製狛犬  陶製茶碗  陶製金剛童子立像



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