阪急神戸線六甲駅列車衝突事故とは? わかりやすく解説

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阪急神戸線六甲駅列車衝突事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 23:16 UTC 版)

日本の鉄道事故 (1950年から1999年)」の記事における「阪急神戸線六甲駅列車衝突事故」の解説

1984年昭和59年5月5日 1130分ごろ【列車衝突事故阪急神戸本線六甲駅構内で、副本線から本線出てきた上り回送列車山陽電鉄3050系3064編成4両編成)に、同駅本線上を通過していた上り高速神戸梅田行の特急列車阪急電鉄2000系2050編成8両編成)が衝突特急列車前部3両と回送列車の4両が脱線し負傷者72名を出したが、事故による死者は出なかった。回送列車運転士故意自動列車停止装置 (ATS) のスイッチを切り、車掌合図信号無視して発車したことが原因ゴールデンウィーク中だったため特急列車満員状態だったが、運転士は駅直前で不正出発した回送列車現認して非常制動を執った結果衝突時には50 km/h程度まで減速しており、先頭車横転免れた。また事故発生時神戸方面へ向かう対向列車普通列車)が同駅に向かって走行していたが、衝突した特急列車運転士阪急電鉄運転士)が、負傷しながらも異常を知らせるために手旗を手に線路上を梅田大阪)方へ走った事により、二次的事故免れたとされる当該車両のうち、損傷ひどかった阪急2000系2050号車廃車となった事故起こした山陽電鉄運転士業務上過失傷害現行犯逮捕されたほか、同日遡及懲戒解雇され、動力車操縦者免許取消された。同乗していた同社車掌直接責任はないにも関わらず事故未然防げなかったという自責の念駆られ事故から11日後の5月16日夜に神戸市須磨区内を走行中の自社普通列車飛び込み自殺した。大阪陸運局現在の近畿運輸局)が特別保安監査行ったところ、当時山陽電鉄では、定時よりも最大数分早く駅を出発する行為横行していたことが発覚安全教育不徹底指摘され同年5月31日山陽電鉄に対して業務改善命令出された。この事故受けて山陽鋼製車両については置き換え決まっていた旧型車両を除く全車両が塗装変更受けた当事故で自殺した事故列車車掌遺族などに配慮するため)。 なお、山陽電鉄列車は、1968年相互乗り入れ開始から一貫して六甲駅乗客降車させた後に回送列車としてすぐ発車し御影駅西方引き上げ線待避線としても使用)で折り返すというダイヤ設定されていたが、当事故より1か月あまり前となる1984年3月25日ダイヤ改正から、休日ダイヤ限って六甲駅特急待避してから回送列車発車させるダイヤとなっていた。事故起こした山陽電鉄運転士は、新休日ダイヤでは初めての乗務で、運行管理者からダイヤ表を渡され運転席掲げていながらもまったく見ず特急待避の必要を知らなかった供述している。

※この「阪急神戸線六甲駅列車衝突事故」の解説は、「日本の鉄道事故 (1950年から1999年)」の解説の一部です。
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