阪急神戸線踏切脱線事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 15:00 UTC 版)
「日本の鉄道事故 (2000年以降)」の記事における「阪急神戸線踏切脱線事故」の解説
★2020年(令和2年)11月23日19時40分頃(列車脱線事故) 阪急電鉄神戸本線六甲駅 - 御影駅間の高羽踏切で、新開地発大阪梅田行きの特急列車(8000系8000編成8両編成)が配送会社の男性が運転する軽ワゴン車と衝突、先頭車が進行方向左側に約40cm脱線し、車も大破した。事故当時車は無人だったことから、運転者の男性と特急列車の乗客・乗務員およそ400人にけがはなかった。 警察の調べによると、「サイドブレーキの引きが甘かったかもしれない」と運転者が話していることから、無人の状態で車が坂道を下り、踏切に差し掛かって列車と衝突したと見られている。現場付近は傾斜になっており、運転者によると事故直前、踏切の北側10mほどの場所に車を駐車し、その場を離れていたという。運転者は配送業務中だった。 事故の影響で神戸線・神戸高速線は新開地駅 - 夙川駅間で終日運転を見合わせ、翌24日も始発から9時頃まで運転を見合わせた。このため、連休明けの通勤・通学時間帯を直撃し、阪神電車やJR線で振替輸送を行うも、少なくとも約10万人の足に影響が出た。またこの事故を受け、国の運輸安全委員会は鉄道事故調査官を2名派遣、事故の解明に乗り出した。調査の結果、停車場所から踏切が降り勾配になっているにもかかわらずサイドブレーキが甘かったことが原因と断定、男性は書類送検された。 8000編成は8000系就役30周年記念のClassic8000装飾を行っていたことから、事故後正雀工場に入場し、入場と同時にリニューアル工事を行った形でClassic装飾を終了、同編成の同年12月に予定されていた検査入場に伴い、事故以前から二代目Classic装飾編成となる予定であった8002編成にClassic装飾が施された。その後、8000編成は2021年にリニューアル工事を終えて出場、運用に復帰した。
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