長澤和俊とは? わかりやすく解説

長澤和俊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/15 10:06 UTC 版)

長澤 和俊ながさわ かずとし
人物情報
生誕 (1928-02-28) 1928年2月28日
日本東京都
死没 (2019-02-23) 2019年2月23日(90歳没)
出身校 早稲田大学
学問
研究分野 東洋史(東西交流史)
研究機関 東海大学鹿児島短期大学早稲田大学
学位 文学博士
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長澤 和俊(ながさわ かずとし、1928年昭和3年)2月28日[1] - 2019年平成31年)2月23日[1][2])は、日本東洋史学者。専門はシルクロード史。早稲田大学名誉教授。

略歴

1928年、東京都足立区生まれ[1]。1946年、千葉県立千葉中学校を卒業して早稲田大学第二文学部史学科に進学し、東洋史を専攻。1951年に卒業し[1]早稲田大学大学院文学研究科史学東洋史専攻へ進学。1957年に博士課程を単位取得修了[1]

1957年4月、安田学園高等学校教諭となった。1960年より東海大学文学部専任講師。1967年に鹿児島短期大学助教授に転じ、翌68年に教授昇格[1]。1966年1月から6月まで、作家・登山家の深田久弥を隊長とするシルクロード踏査隊の副隊長を務め、5か月にわたり現地史跡を調査した[3][4][5]

1975年、早稲田大学第一文学部および同第二文学部教授に就任[1]1980年文学博士の学位を取得[6][1]

1980年代前半の「NHK特集 シルクロード」に一部取材同行。1988年9月15日~10月22日、朝日新聞テレビ朝日後援による日中共同楼蘭探検隊顧問として、楼蘭米蘭(ミーラン)遺跡を調査。この探検旅行の記録は朝日新聞社から『楼蘭古城にたたずんで』(1989年)と題して出版された[1][5]

1996年に早稲田大学を退官し、名誉教授となった。同年4月からは就実女子大学教授として教鞭をとり、2000年3月に退任[1]2019年2月23日に死去[1]

研究内容・業績

専門は東西交渉史で、1960年代よりシルクロードの遺跡踏査を通して実証的な研究を行った。収集した資料は、日本に一括所蔵の条件を受け入れる機関がなく、韓国の伽倻歴史文化センターに寄贈されることとなった[7]

著作一覧

共編著
訳書
DVDブック

外部リンク

参考資料

脚注・出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k 櫻田美津夫 2020
  2. ^ sias 内陸アジア史学会のツイート、2019年2月24日2019年4月15日閲覧。
  3. ^ 著者紹介, "1966年にシルクロード踏査隊副隊長として史跡調査に参加して以来、シルクロードの探検と発掘に専念".
  4. ^ 長澤和俊~波瀾万丈シルクロード探検~アドベンチャー講習会(PDF 94.9KB) 株式会社田中地質コンサルタント.2024年2月27日閲覧。
  5. ^ a b 長澤和俊「調査旅行・探検の記録」.2024年2月27日閲覧。※(櫻田美津夫 2020, p. 24)で紹介の「長澤和俊ホームページ」より。
  6. ^ 長沢和俊『シルク・ロード史研究』早稲田大学〈文学博士 甲第444号〉、1980年。 NAID 500000274269https://id.ndl.go.jp/bib/000007578018 
  7. ^ 故長澤和俊教授の資料、国立伽倻歴史文化センターで保管(韓国・毎日経済 2024.5.7)
  8. ^ 博士論文が元
  9. ^ 深田の遺稿を補記している。別版に『シルクロードの旅 深田久彌 山の文学全集10』『中央アジア探検史 ―11』朝日新聞社 1974
  10. ^ 河口慧海チベット旅行記」、大谷探検隊「シルクロード探検」を編集担当
  11. ^ 大型本の大著(336ページ)で、副題は「北宋本・南宋本・高麗大蔵経本・石山寺本 四種影印とその比較研究」。
  12. ^ 著者紹介”. 紀伊國屋書店. 2024年2月27日閲覧。




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