配役の決定
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「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の記事における「配役の決定」の解説
早くも2005年5月にはキャスティングが開始され、ラドクリフがハリー役の再演を発表した。『炎のゴブレット』公開時のマスコミの報道合戦の中で、グリント、ワトソン、ルイス、ライト、リューング、ファインズなど、シリーズへ復帰する主な俳優のほとんどがそれを発表した。 シリーズへのその他の新しい登場人物の配役の発表は、2006年にまで及んだ。イヴァナ・リンチは、1マイルにも伸びた希望に満ちた人の列で待ち、公募オーディションに参加した1万5千人以上の少女たちの中からルーナ・ラブグッド役を勝ち取った。シアーシャ・ローナンもその役でオーディションを受けたが、若すぎると判断された。 エリザベス・ハーレイをベラトリックス・レストレンジ役に結びつける噂は絶えなかったが、ワーナー・ブラザースは彼女がその役に選ばれたという報道に対して「まったく真実ではない」と断言した。早くも2005年8月には、ヘレン・マックロリーがこの役になるという噂が流れ始めた。2006年2月2日、マックロリーが本当にベラトリックス役に決まったと発表された。しかし、2006年4月に彼女は妊娠3カ月であることを明かし、2006年9月と10月に行われる魔法省での激しい戦闘場面の連続を演じることができなくなるため、本作への出演を辞退した。2006年5月25日、ヘレナ・ボナム=カーターがこの役に配役変更されたことが発表された。その後、マックロリーは『ハリー・ポッターと謎のプリンス』以降、ナルシッサ・マルフォイ役に選ばれた。 一部の登場人物が1つにまとめられたり消されたことで、この映画のわずか10日後に発売されたシリーズ最終巻での登場人物の重要性について、ファンの憶測が飛び交った。2006年4月、ジム・マクマナス (俳優)(英語版)の代理人は、アルバスの弟で、ハリーと友人たちがダンブルドア軍団を設立したホッグズ・ヘッドのバーテンダーである、アバーフォース・ダンブルドアを演じると述べた。1週間後、ワーナー・ブラザースはこの役が「非常にマイナー」であると発表し、最終作以前は台詞さえなかったこの役の重要性についての憶測を和らげた。MTVは2006年10月、第2作『秘密の部屋』と第5作に登場した屋敷しもべ妖精のドビーがカットされると報じ、妖精の役割をどのように埋めるかについて「筋書きの疑問」を投げかけた。MTVはまた、最終巻発売の約1カ月前に、ブラック家の屋敷しもべ妖精であるクリーチャーが脚本の草稿の1つで映画からカットされたことを報じた。ローリングは映画製作者に彼を登場させるよう促し、「あのね、私だったら、(彼をカット)しないわね。あなたはできるけど、あなたが7作目を作ることになったら、困ったこと[訳語疑問点]になるわよ」といい、クリーチャーは再び脚本に書き加えられた。 その他の脇役は、その後の脚本の草稿でカットされた。『炎のゴブレット』のUSプレミアで、シリーズプロデューサーのデヴィッド・ハイマンは、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』でケネス・ブラナーが演じた元ホグワーツ教授のギルデロイ・ロックハートが『不死鳥』の脚本の初稿に登場していると述べた。ブラナーもロックハートも最終版には登場しない。ティアナ・ベンジャミン(英語版)は、グリフィンドール・クィディッチチームのキャプテン、アンジェリーナ・ジョンソン役で映画に復帰を予定していたが、『イーストエンダーズ』のチェルシー・フォックス(英語版)役で出演するという契約のため、辞退せざるを得なかった。アンジェリーナ・ジョンソンとクィディッチのサブプロット全体が、最終的に映画から消された。ベンジャミンは、ビデオゲーム「不死鳥の騎士団」(英語版)用のサウンド・クリップを録音した。 サッカー選手であるセオ・ウォルコットの家族が本作にカメオ出演している。デヴィッド・イェーツ監督はテオの叔母であるイヴォンヌ・ウォルコットのパートナーであることから、この映画に出演することになった。セオ自身も家族と一緒に出演する予定だったが、アーセナル・フットボール・クラブとの契約のため辞退を余儀なくされた。
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