経営幹部の責任
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 15:13 UTC 版)
「ホワイトウォッシング (配役)」の記事における「経営幹部の責任」の解説
2015年、BBCは「非難や抗議に関わらず、白人以外の役を白人が演じることはまだハリウッドにはびこっている」と語った。2013年の報告書によると、映画会社の重役の94%が白人で、非白人の映画製作者や俳優の割合も実際の人口構成より低い。BBCはその理由として、業界全体に人種差別があること、プロデューサーらは白人俳優の方が観客受けが良く利益も大きくなると考えていることを挙げている。ソニー・ピクチャーズ会長トーマス・ロスマンは「制度や慣例だと思う。業界は向上していると思うが、皆が言う通り向上の程度も速度もまだ全然十分ではないと思う」と語った。『Multicultural Psychology: Understanding Our Diverse Communities 』(多文化心理学: 多様化への理解、の意)の作者ジェフリー・ミオは白人の多い映画界は自分と似た出自の人を雇う傾向があるのではないかと推測する。ミオは最も条件に見合った人を配役しているだけだという説明について「監督と配役担当者はそう言うが、少数民族の俳優たちに言わせれば『最高の俳優を選んだだけだ』と言うのは結局監督の友人、過去にも一緒に仕事をした人たちを選ぶということなのだ」と語った。ペパーダイン大学映画史教授クレイグ・デトウェイラーは「アフリカ系アメリカ人、アジア系、ラテン系のスターが少ない。ハリウッドの進歩的な流れの中で、配役の決定は非常に逆行している」と語った。2010年、芸能ニュース・サイトのTheWrap は、多様性の欠如の原因は業界全体の人種差別と有色人種の人気俳優の不足にあるとし、『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』や『エアベンダー』などの映画が問題をさらに悪化させたと語った。
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