赤ちゃん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/06 22:57 UTC 版)


赤ちゃん(あかちゃん)は、産まれたばかりの子供のこと。赤子(あかご)、赤ん坊(あかんぼう)とも言う。なお、人間以外の動物にも「赤ちゃん」が用いられることがしばしばある。乳飲み子(ちのみご)と呼ばれることもある。
生存のために援助を必要とする弱い存在である。多くの種で赤ちゃんは愛らしい外見をしており、これは援助を受けやすくするために有利な形質なのではないかとの解釈もある。
以下、本稿では人間の赤ちゃんについて解説する。
母子保健法は、出生からの経過期間によって、「赤ちゃん」を次のように定義する[1]。
- 新生児:出生後28日未満の乳児
- 乳児:一歳に満たない子供
なお、新生児の中でも出生後7日未満の乳児を特に「早期新生児」と呼ぶこともある。また、生まれて間もない赤ちゃんのことを嬰児(えいじ、みどりご)と呼ぶこともある。
日本語の「赤ちゃん」の語は、しばしば出生後(新生児・乳児等)のほか、「お腹の中の赤ちゃん」と表現するように、胎児も含めていうこともある。
語源
「赤ちゃん」の語源は、新生児が多血症気味となり、皮膚色が赤く見えることにある[要出典]。これは、分娩の際に陣痛の圧力で胎盤内の血液が新生児の体内へ絞り出されるためである[要出典]。
新生児

定義
新生児とは、産んで生日を0日と数えた場合に、生後0日から28日未満の児のことである。ちなみに生後7日未満の児のことを早期新生児という。 この定義は、早産児や未熟児の場合にもそのまま適用される。
特徴
胎児は母の胎内の子宮で、生存・発育に必要な栄養や酸素のすべてを胎盤・臍帯からの供給に依存している。一方、胎児が出生して新生児となった瞬間から、自力で呼吸し、栄養を摂取しなければ生存することもできない。このような大きな生存条件の変化は、新生児期を過ぎて後は一生(死亡するそのときを除けば)経験することはない。
新生児の全身が黄色く染まるのを、新生児黄疸といい、約9割の子供に現れる。これは胎児性の赤血球が壊されるために起きる。
このほか、自力での免疫が著しく未完成である一方で母体からの移行抗体が存在することや、神経が未発達であるゆえに疾病に罹患しても特異的な症状を発見しにくいこと、多くの先天性疾患が発見される時期であることなど、医学上では新生児期は極めて特異な時期であるといえる。医学の中で新生児期については新生児学でとり扱われ、医療の分野としては新生児科または未熟児科が相当し、新生児特定集中治療室 (NICU)にて実際の医療が行われる。
生まれて間も無い新生児が、自然と笑顔(のように見える表情)をつくることを新生児微笑(または生理的微笑)と言う。笑顔をつくる理由については不明であるが、母親など世話をする周囲の人間の情緒に働きかける効果があるともいわれる。チンパンジーにも新生児微笑があることが確認されている[2]。
赤ちゃんの成長と発達


- 生後半年程度までは、母乳あるいは粉ミルクを飲んで育つ。
- 発達の段階には個人差があるが、半年位になるとお座りをするようになり、また、この頃には離乳食を与え始める。
→詳細は「離乳食」を参照
- お座りの次にずりばい(両手を体の下について手だけで移動すること)をし始め、次第にハイハイをするようになる。ハイハイはやらないで先につかまり立ちをすることもある。
- 1歳頃には、壁などにつかまって歩き始めるようになる。
- 1歳半〜2歳頃には言葉を覚え始める。おむつを外し、トイレのしつけ(トイレトレーニング)も始める時期である。
人生の最初の1,000日(おおよそ2歳の誕生日までの期間)は、生涯にわたる健康、成長、神経発達の基盤が確立される唯一の機会である。
疾患
児童福祉
統計

年間の1000出生当たりの生後1年未満の死亡数を、乳児死亡率(Infant mortality)という[3]。疫学では公衆衛生指標として非常に重視されており、途上国ほど高くなる傾向がある。
国際連合ミレニアム開発目標では、1990年から2015年までに乳幼児死亡率を3分の2減少させる(Target 4.A)とした。結果として1000出生あたり90から43まで減少した[4]。
出典
- ^ 母子保健法衆議院 2020年2月13日閲覧
- ^ Innocenti, UNICEF Office of Research-. “The first 1,000 days of life: The brain’s window of opportunity” (英語). UNICEF-IRC. 2019年3月28日閲覧。
- ^ 厚生統計に用いる主な比率及び用語の解説 厚生労働省-乳児死亡率の定義 2020年2月13日閲覧
- ^ “GOAL 4: REDUCE CHILD MORTALITY”. 国際連合. 2016年9月1日閲覧。
関連項目
育児関連
その他
赤ちゃん(BABY)
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「ガラクタ通りのステイン」の記事における「赤ちゃん(BABY)」の解説
第十三話「人間」に登場。ステインが他者への関心と世俗への興味を取り戻すきっかけを作る。捨て子らしい。ステインの食事の与え方が原因で命を落としかけた際、蝶々が口から飛び出してしまい仮死状態になってしまう。飛び出してしまった蝶々は警官に踏み潰されてしまうが、警官と格闘し傷ついたステインが自らの蝶々を与えたことで復活。以後はステインとパルバンが世話を焼いている。
※この「赤ちゃん(BABY)」の解説は、「ガラクタ通りのステイン」の解説の一部です。
「赤ちゃん(BABY)」を含む「ガラクタ通りのステイン」の記事については、「ガラクタ通りのステイン」の概要を参照ください。
「赤ちゃん」の例文・使い方・用例・文例
- 赤ちゃんを産んでから彼女は別人になった
- 赤ちゃんはぐっすり眠っている
- まだ歩けない赤ちゃん
- 男の赤ちゃん
- 赤ちゃん用品
- 象の赤ちゃん
- 彼女にはもうすぐ赤ちゃんができる
- 母がその赤ちゃんの世話をすることになった
- 彼女は赤ちゃんが落ちる前に抱きとめた
- あの手この手を使ってやっと赤ちゃんを笑わせた
- 赤ちゃんがじゅうたんの上をはいはいしている
- 赤ちゃんはミルクが欲しくて泣いている
- かわいい赤ちゃん
- まあ,なんてかわいい赤ちゃんでしょう
- 赤ちゃんのきめ細かい肌
- 彼女は赤ちゃんの成長を興味深く見守った
- 「メアリーに赤ちゃんがうまれたんだよ」「まあ,そう」
- その男の赤ちゃんは6か月で体重が倍になった
- 彼女の赤ちゃんは4月に生まれる予定だ
- 静かにして,赤ちゃんがぐっすり寝ているから
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