貯留施設の整備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 20:32 UTC 版)
「国分川 (千葉県)」の記事における「貯留施設の整備」の解説
国分川・春木川の洪水に対し、真間川流域総合治水対策の一環で国分川調節池の整備が進行中である。場所は国分川と春木川の分派地点から下流約1,200mに渡り、両川に挟まれた市川市稲越町・東国分3丁目付近一帯に位置し、計画面積は24.2ha、計画貯留量は303,000立方メートルである。上流区域(上池)・中央区域(中池)・下流区域(下池)に分かれ、正確には前者2つ(213,000立方メートル)が国分川に係るため「国分川調節池」、後者(90,000立方メートル)が春木川に係るため「春木川調節池」という名称だが、まとめて国分川調節池と総称される。1994年(平成6年)度より事業着手し、用地取得を開始した。2000年(平成12年)度に用地取得完了部分から掘削工事に着手。当初は2010年(平成22年)度末の終了予定だったが、春木川の市道橋架け替えが遅れたため2012年(平成24年)度に掘削工事が完了し、周辺道路整備が開始されている。 一方で国分川調節池は市内では貴重な水辺空間になるため、上部利用について2001年(平成13年)度より「国分川調節池整備検討委員会」(行政主導)・「国分川調節池を考える会」(市民主導)を発足させ、整備方針の検討が行われている。2003年(平成15年)に「人と生き物の輝く池を次の世代に手渡そう」というテーマを基本方針とした国分川調節池整備基本計画を策定した。市民からは健康志向の高まりからスポーツ施設利用の要望も出され、最終的に自然復元ゾーン、自然ふれあいゾーン、散策・休息ゾーン、管理・駐車場ゾーン、多目的利用ゾーンの5つに定められた。2007年(平成19年)度には周辺住民公募で「国分川調節池を育む会」を発足させ、各ゾーンの詳細を検討している。調節池の掘削工事完了に伴い、2012年(平成24年)度に中池広場から実施設計が始まった。2013年(平成25年)10月にその一部について整備工事が開始、翌年度より供用開始される予定。これを皮切りに2017年(平成29年)度までに下池広場までの上部整備を概ね終了させる事業スケジュールを組んでいる。中池と下池の間の道路には、2014年(平成26年)度に桜の植樹も予定されている。 国分川調節池以外にも、春木川改修事業の一環として1994年(平成6年)度から1999年(平成11年)度にかけて、前述の春木川排水機場(ポンプ能力毎秒5t)に併設する約11,000tの地下貯留施設を整備した。また支流の紙敷川でも、前述の区画整理事業の一環で下流部に調整池を整備している。
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