要職、聖堂参事会員と現在の保持者
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「聖パトリック大聖堂 (ダブリン)」の記事における「要職、聖堂参事会員と現在の保持者」の解説
首席司祭(Dean):1220年から2007年、首席司祭はクロンダルキン (en) の聖堂参事会員 (1191年から聖堂参事会員) の座を保持し、キルベリー (Kilberry)、クロニー (Cloney。昔はClonwanwyrとして知られていた)、Tullaghgory (昔はClonardmacgoryとして知られていた)の教会、後期にはキルベリーの小教区のすべてを保有している。1228年にタラ (en) の教会は首席司祭職に配属された。2008年12月現在の首席司祭はロバート・B・マッカーシーである。 先唱者 (Precentor):先唱者は1191年にラスク (Lusk) の一部の参事会員を与えられていたが1218年にアルドレー (Ardree) の教会とダブリンの聖アンドリュー教会を与えられた。数回の変遷ののちラスクの一部は取り除かれた。2008年12月現在はR・C・リードが勤めている。 尚書 (Chancellor):1218年から2007年、尚書はフィングラスの聖堂参事会員 (1191年の設立認可状以来) の座を保持し、聖マーティン教会とKillachegarの教会を与えられたが後者は1280年までに途絶えた。また同年までには聖マーティン教会ももはや収益を提供していなかったが、聖ワーバラ教会がそれに取って代わった。2008年12月現在はトーニー小教区 (en) の教会所有牧師であるW・D・シナモン (W.D. Sinnamon) が勤めている。 会計 (Treasurer):この役職はもともとClonkeneの教会とダブリンの聖オドゥエン教会 (Audoen) の聖堂参事会員、同様に聖メアリー教会 (ダブリン城近くのもの) の教区牧師の歳入を保持していた。バリーモア・ユースタス (en:Ballymore-Eustace) は後にClonkeneとラスクの一部、つまり聖オドゥエン教会と取って代わった。2008年12月現在はキリニー聖三位一体小教区の教会所有牧師であるヒューバート・セシル・ミルス (Hubert Cecil Mills) が勤めている。 トーニー (en:Taney Parish):この聖堂参事会員は古の地方司教区に関連しており、1191年の設立認可状から始まった。1275年ごろにはダブリン副大司教 (主教) に与えられ、1883年に独立したが、その際にダブリン副主教の職が参事会の地位を保持することをやめている。2008年12月現在のトーニー聖堂参事会員はトラリー (アードファート (en) 主教区) の教会所有牧師であるR・ウォーレン (R. Warren) が務めている。一方、トーニー小教区の教会所有牧師 (W・D・シナモン) は別の聖堂参事会員として参事会の一員である。 ダブリン県ニューカッスル:これは少なくとも1227年から聖堂参事会員であり、グレンダーロッホ副大主教(司教)が1467年から参事会の一員ではなくなった1872年まで保有していた。2008年12月現在のニューカッスル聖堂参事会員はダウン県のニューカッスル (旧ドロモア主教区) の教会所有牧師であるI・E・エリスが務めている。 キルマックタールウェイ (Kilmactalway):これは1366年ごろに聖堂参事会員とされ、しばらくの間は先唱者の職に付加されていたが、1467年に独立した。2008年12月現在のキルマックタールウェイ聖堂参事会員はツアム (ツアム主教区) の教会所有牧師であるM・S・ライアン (M.S. Ryan) が務めている。 ソーズ (swords):ソードズは1191年の設立認可状以来の聖堂参事会員である。2008年12月現在のソードズ聖堂参事会員はベルファストの聖マシュー (コナー主教区) の教会所有牧師G・J・O・ダンスタン (G.J.O Dunstan) である。 ヤーゴ (Yagoe):この聖堂参事会員は1191年以来のもので、600年以上にわたってアイルランドの貴族ペンブルック伯 (始まりはウィリアム・マーシャル) の一族が推薦権 (presentation) を保有していた。2008年12月現在のヤーゴ参事会員はアーマー主教区リスナディル(Lisnadill)およびキルダルトン (Kildarton) の教会所有牧師M・C・ケネディ(M.C. Kennedy)である。 聖オドゥエン (St. Audoen):200年以上にわたって会計に付随していたが、1467年に独立した参事会員となった。2008年12月現在の聖オドゥエン参事会員はダウン主教区コーマー (Comber) の教会所有牧師J・P・O・バリー (J.P.O. Barry) である。 クロンメシン (Clonmethan):1191年の設立以来の参事会員である。2008年12月現在のクロンメシン参事会員はコナー主教区マローンの教会所有牧師J・O・マン (J.O. Mann) である。 ウィックロー:グレンダーロッホ副大司教に1300年代から1467年まで付随していたがそれ以降は独立した会員である。2008年12月現在のウィックロー参事会員はダウン主教区ニューターナーズの教会所有牧師K・J・スミス (K.J. Smyth) である タイモーザン (Tymothan):教会というよりも荘園 (manor) の地所であり1247年からは大主教に付随されていた。その後独立したが国教廃止までしばしば空位になっていたことがある。2008年12月現在のタイモーザン参事会員はコーク主教区キンセール(Kinsale)の教会所有牧師D・ウィリアムス (D. Williams) である。 ムルフダルト (Mulhuddart):歴史的にはカッスルノック参事会員と絡み合っており、分けて考えることは難しいが少なくとも1230年には存在していた。2008年12月現在のムルフダルト参事会員はアーマー主教区モストリム (Mostrim) の教会所有牧師J・M・カテラル (J.M. Catterall) である。 カッスルノック (Castleknock):歴史的にはムルフダルト参事会員と絡み合っているため、分けて考えることは難しいが少なくとも1230年には存在していた。2008年12月現在のカッスルノック参事会員はダウン主教区クリガー (en:Cregagh) の教会所有牧師J・N・バティー (J.N. Battye) である。 ティッパー (Tipper):少なくとも1227年からの聖堂参事会員である。2008年12月現在のティッパー参事会員はミース主教区キングスコート (Kingscourt) の教会所有牧師R・S・J・バーク (R.S.J. Bourke) である。 タッサガード (Tassagard):少なくとも1227年からの聖堂参事会員である。2008年12月現在のタッサガード参事会員はフェルンズ主教区聖イードン大聖堂の首席司祭であるL・D・A・フォレスト (L.D.A. Forrest) である。 ダンラーヴィン (en:Dunlavin):遅くとも1227年には聖堂参事会員になっていた。2008年12月現在のダンラーヴィン参事会員はダブリン主教区ホワイトチャーチ (Whitechurch) の教会所有牧師A・H・N・マッキンレー (A.H.N. McKinley) である。 メイヌース (en:Maynooth):1248年以来の参事会員であるが推薦権は長い間俗人 (モーリス・フィッツジェラルドとその後裔) が握っていた。2008年12月現在のメヌート参事会員はダブリン主教区ダン・レアリー (Dun Laoghaire) の教会所有牧師V・G・ステーシー (V.G Stacey) である。 ホウス (en:Howth):設立当時の参事会員の一つであるが、かなり早い段階で大司教ルークは参事会員の教会をアイルランドのアイ (Eye) からホース村に移動させた。2008年12月現在のホース参事会員はデリー主教区のレフォー副主教でありドンファナヒーの (Dunfanaghy) の教会所有牧師M・S・ハート (M.S. Harte) である。 ラスマイケル (en:Rathmichael):少なくとも1227年以来の参事会員である。2008年12月現在のラスマイケル参事会員はコナー主教区聖三位一体および聖シラスとイマヌエル (Holy Trinity and St. Silas with Immanuel) の教会所有牧師T・R・ウィリアムス (T.R. Williams) である。 モンモエノック (Monmohenock) :もともとは大聖堂の活動を支えるための「経済用地」であったが、まもなくペンブルック伯ウィリアム・マーシャルが推薦権を持つ参事会員となった。しかし1227年ごろには通常の参事会員となっている。2008年12月現在のモンモエノック参事会員はミース主教区ジュリアンスタウン (Julianstown) の教会所有牧師P・H・A・ローレンス (P.H.A Lawrence) である。 ティッパーケヴィン (Tipperkevin):ティッパーケヴィンは元々1300年代から1600年ごろまで2人の参事会員で構成されていたが、1643年に一人となることが決定した。2008年12月現在のティッパーケヴィン参事会員はダブリン主教区聖パトリック大聖堂小教区連合 (the St. Patrick's Cathedral Group of Parishes) の教会区司祭 (Vicar) J・W・R・クロフォード (J.W.R. Crawford) である。 ドナモア (Donaghmore):少なくとも1267年からの参事会員である。2008年12月現在のドナモア参事会員はクロガー主教区Aghalurcherの教会所有牧師R・T・ギリアン (R.T. Gillian) である。 スタゴニル (Stagonil):教皇ケレスティヌス3世によって参事会員に任命されたが1303年までは経済的な面に利用され独立して機能していたわけではなかったようである。2008年12月現在のドナモア参事会員はリスモア主教区のカルタージュ大聖堂の首席司祭W・ベアーレ (W. Beare) である。 Cualaun:大司教の席であるタイモーサン参事会員が独立してしばらくたった後、この教会を持たない参事会員は参事会におけるダブリン大司教(主教)の席となり、首席司祭の選出のみに使われた。現在のCualaun参事会員は大主教であるジョン・ネイル (J.R.W. Neill) である。 クロンダルキン (Clondalkin):首席司祭から2007年に移管され、新しいポストのうち1つが他教派聖職者枠 (Ecumenical Canon。エキュメニズム的なカノン) として割り当てられた。新たなこの参事会員の保有者はローマカトリック教会の聖職者であり研究者でもあるエンダ・マクドナー (Enda McDonagh) である。 フィングラス (Finglas):尚書から2007年に移管され、新しいポストのうち1つが他教派聖職者枠として割り当てられた。新たなこの参事会員の保有者は長老会派の聖職者 (Minister) であるケネス・ニウェル (Kenneth Newell) である。
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