装飾経の一覧とは? わかりやすく解説

装飾経の一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/19 09:50 UTC 版)

装飾経」の記事における「装飾経の一覧」の解説

ここでは、国宝重要文化財指定受けている巻を一つでも含むものと、その条件からは外れはしていても何らかの特筆性認められるものに限って記載する。 『国分寺経』 『紫紙金字金光明最勝王経』。奈良時代前期8世紀半ば)にあたる天平18年746年)に書写完了西國寺広島旧蔵奈良国立博物館所蔵国宝10巻)。菅原道真の筆と伝えられる第七も残る。 『紫紙金字華厳経奈良時代8世紀)の写経華厳経漢訳には四十巻本六十巻本八十巻本があるが、本品八十巻本である。現存する巻は各所分蔵されており、五島美術館大東急記念文庫国立歴史民俗博物館藤田美術館奈良国立博物館、及び個人所蔵の各1巻重要文化財指定されている。 『二月堂焼経』 『紺紙字華厳経』。奈良時代中期8世紀半ば)。東大寺二月堂伝来した華厳経漢訳には四十巻本六十巻本八十巻本があるが、本品六十巻本である。寛文7年1667年)、修二会お水取り)の際の失火二月堂炎上した際、この華厳経被災し料紙の上下に焼痕があることから「二月堂焼経」と通称される。東大寺には60巻のうちの一部が残るのみで、大部分は寺外に流出した東大寺に残るのは、巻第五十九大部分第六紙のみ欠)と他の巻の断簡69紙分(巻子19巻仕立てられている)である(重要文化財)。寺外流出分のうち、完本として残るのは巻第一個人重要文化財)と巻第四十六根津美術館重要文化財)のみ。奈良国立博物館2巻重要文化財)は、4巻分の断簡17紙を甲・乙2巻調巻したものである。根津美術館には完本巻第四十六のほかに巻第五十二の残巻(重要美術品)もある。 『竹生島経』 平安時代前期11世紀)。紙本墨書完成時は全8巻であった推定される宝厳寺伝来宝厳寺所蔵(1帖)、東京国立博物館所蔵国宝1巻法華経方便品』)。地紙金銀泥で花蝶描いており、『平家納経』との類似性認められる。 『中尊寺経平安時代後期前半12世紀前期前半)。永久5年1117年2月から天治3年1126年3月掛けて書写されたと考えられる完成当時巻数は5,390にもなったと推定されている。中尊寺伝来金剛峯寺所蔵国宝4,296巻)、観心寺所蔵重文166巻)、中尊寺所蔵重文15巻)、東京国立博物館所蔵重文12巻)、京都国立博物館所蔵重文1巻)、個人巻数不詳)。巷間散在するものを合せれば 4,500~4,600程度現存していると考えられる。 『久能寺経』 平安時代後期12世紀)。国宝・重要文化財鉄舟寺所有東京国立博物館収蔵国宝19巻)、個人国宝4巻)、東京国立博物館重文3巻)、五島美術館重文2巻)。cf. 鉄舟寺#国宝。 『金銀箔散料紙墨書法華経』 - 平安時代後期12世紀)。彩箋墨書大雲院(鳥取市)伝来東京国立博物館所蔵重文1巻法師功徳品』)。 『平家納経平安時代後期後半仁安2年1167年)に完成厳島神社伝来同社所蔵国宝33巻)。 『慈光寺経』 鎌倉時代一部江戸時代補写)。埼玉慈光寺法華経一品経29巻(勧発品を2巻分ける)、無量義経観普賢経阿弥陀経般若心経の計33からなる。 『長谷寺経』 鎌倉時代奈良長谷寺法華経28巻)、無量義経3巻)、観普賢経阿弥陀経般若心経の計34巻からなる

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