装飾美術およびデザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 21:27 UTC 版)
「ダラス美術館」の記事における「装飾美術およびデザイン」の解説
主にヨーロッパやアメリカから8,000作を越える家具、陶器、ガラス細工、服飾、彫金など様々な装飾美術の膨大なコレクションを所蔵している。最も古い作品には16世紀のスペインの服飾、17世紀の中国の輸出陶磁器、ホブリッツェル英国コレクションやアイルランドの銀を含むヨーロッパの彫金などがある。特筆すべきは銀細工職人のポール・ド・ラメリーによる蓋付きカップ(1742年)、エイブラハム・ポータルが第10代ハンティンドン伯爵フランシス・ヘイスティングズのために作った巨大なワインクーラー(1761年–1762年)の2つである。18世紀のフェイス・P・アンド・チャールズ・L・バイビー・コレクションを中心とする、ボストン、コネチカット、ニューヨーク、フィラデルフィアなどから入手した椅子、木箱などのアメリカの家具が収蔵されている。世界的に知られる19世紀および20世紀のアメリカの銀細工コレクションはティファニー、ゴラム・マニュファクチャリング・カンパニー、リード&バートン、インターナショナル・シルバー・カンパニーなど過去200年を代表する企業による、銀細工界を代表する優れた作品などである。ゴラムの作品では、1900年のパリ万国博覧会のために制作した鏡台(1899年)、ヘンリー・クレイのために制作されたゴシック・リヴァイヴァルのベッド(1844年頃)の他、ハーター・ブラザーズがウィリアム・ヘンリー・ヴァンダービルトのために制作したサイドボード(1881年-1882年頃)、海中を描いたルイス・カムフォート・ティファニーのステンドグラス1組(1885年-1895年頃)、アーツ・アンド・クラフツ運動のコレクション、グスタフ・スティックリー、チャールズ・ロールズ、クリストファー・ドレッサー、ルイス・マジョレール、フランク・ロイド・ライトなどの現代美術初期の作品などがある。また、エットレ・ソットサス、ザハ・ハディッド、リチャード・マイヤー、カンパーナ・ブラザーズによる傑作、新たな宝飾品コレクションなどがある。 2014年以降、カール・オットー・チェスカの「カール・ヴィトゲンシュタイン」はDNAコレクション(1908年ウィーン工房)の新たな主要な部分となっている。
※この「装飾美術およびデザイン」の解説は、「ダラス美術館」の解説の一部です。
「装飾美術およびデザイン」を含む「ダラス美術館」の記事については、「ダラス美術館」の概要を参照ください。
- 装飾美術およびデザインのページへのリンク