装備・所持品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 09:46 UTC 版)
大剣(クレイモア) クレイモアの戦士たちは、妖魔討伐のために大剣を装備する。この大剣は銀眼と並んで彼女らの象徴的な存在ともなっており、前述通り、正式名称が無い半人半妖の戦士の通称「クレイモア」の由来ともなっている。 全長165cm、重量7kg、刀身の幅も広い大型の剣で、クレイモアの戦士が振るえば、妖魔の肉体も難なく両断する威力を発揮する。また、極めて頑丈に作られており、覚醒者との戦いでも刃こぼれ1つせず、長年風雨に晒されてきた大剣ですら錆1つ無いと言う逸品であるが、ミリアの調べによると大陸内で造られたものではない。各戦士の持つ大剣は全て形状が統一されているが、刀身の鍔付近の刻印のみが戦士ごとに異なり、それが各戦士を識別する印になっている。休息の際に地面に突き刺し背もたれにされることも多い。また、通常は使用者の戦士が死んだ時はその戦士の墓標とされ、再利用されることは無い。 なお、「人間サイズで手がある覚醒体をもつ覚醒者」が何体か存在するにもかかわらず、覚醒後もクレイモアを継続して使用した例はプリシラ以外にはない。リフルやイースレイのように、人間体のまま戦う描写がされた者もあるが、クレイモアを使った描写はない。「組織」の戦士であるアリシアとベスも普段はクレイモアを装備しており人間体で戦う時はそれを用いるが覚醒体で戦う時は使わない。プリシラの場合、テレサと討伐隊を倒した後クレイモアを持ったまま飛び去ったが、北の地に現れるまでの間に自身の体内に取り込んでいた。他の例として、ヒルダの場合、覚醒する前から腕が震えてクレイモアを持てなくなっており、ミリアの前に姿を現したときは、既に手放した後だった(これは後にミリア一行が見つけ、ヒルダの死んだ場所に墓標とした)。 衣装 クレイモアの戦士は首から下に白いアンダースーツを着込み、首回り、肩、腰回り、手首、脚などに鎧を装着、腰まで届く白いマントを装備している。背中の鎧は大剣を収められるようになっており、普段はここに大剣を収め背負うようにして持ち歩く。これらの衣装も大剣同様、胸の上の印以外は基本的に統一されているが、鎧の形状は微妙に異なっていることも多い。また、特殊な戦闘技術を持つ一部の戦士は、自らの戦闘方法に対応するために他の戦士と異なる衣装を装備している場合がある。 また番外編の戦士黎明編で描かれたクレイモアの男性戦士の装備はアンダースーツの色が異なるのとマントが無いこと以外は女性戦士と共通している。これは戦火の大陸で運用されている男性の半人半妖戦士も同じである。 黒の書 クレイモアの持つ大剣の柄の中に一枚だけ納めてある黒い紙片。剣や衣服と同様に戦士を識別する印が表記されており、近く自分が覚醒することを自覚したクレイモアが、希望する相手に渡し自身の抹殺を依頼する際に使用する。 妖気を消す薬 クレイモアの妖気を抑える効力を持った丸薬。これを服用したクレイモアは妖気を発しなくなり、瞳も銀色ではなくなるため、一般人を装うことが可能となる。ただし、副作用として妖気を感知する能力も抑えられてしまう。効力は半日。任務に際し必要と判断された場合、組織からクレイモアに支給される。味は苦くて臭い。 この薬を半分に割って服用すると遅効性になり、飲んでもすぐには効果が表れず、気絶などして意識を失って初めて発効する。同時に妖気が滅却されるため、事前に半分に割った薬を飲んでおけば、死亡を装うことができる。 その他の所持品 クレイモアは大剣を始めとする装備や、黒の書、妖気を消す薬など任務に必要なもの以外の私物を持つことは少ない。ある程度の現金(通貨単位はベラー。紙幣ではなくスティック状の硬貨。)は常備しているが、これも任務に支障をきたさないよう「組織」から支給されたものである。特に使用に制限は設けられていないようだが、前述通りクレイモアは余り飲食をせず、宿も野宿で済ませることが多い。また、装備品などは「組織」から無償で支給されるため、現金を使うことはほとんど無い。
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