花とゆめ版
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「パズルゲーム☆はいすくーる」の記事における「花とゆめ版」の解説
推理漫画『パズルゲーム☆はいすくーる』は、1983年から2001年にかけて、少女漫画誌『花とゆめ』(白泉社)とその増刊において掲載された。単行本全34巻、文庫版全18巻。基本的に一話完結、もしくは2話から3話程度の読み切りによる連作シリーズとして構成される。 タイトル通り高校を舞台とした学園ミステリーであるが、舞台となる葉蔓(はづる)高校は生徒会の権限が非常に大きく、部活動の予算はもちろんのこと学園の経営自体も生徒会が行い、各部活動も校内で喫茶店等を経営するなどして自力での資金調達が認められている。通う生徒は優秀な者から不良生徒まで幅広く在籍しており、生徒同士の男女関係も肉体関係がある者が多く、妊娠・出産やポルノ女優活動と言った、通常の高校ならば退学になるであろう行為も校内の風紀を乱さない範囲であれば黙認されている。主人公である香月と大地も高校生でありながらアパートの一室に同棲しており、通常の「学園物」の範疇を超えた高い年齢層を意識した内容と言える。なお、このような校風の高校が生まれた理由についても、一つのミステリーとして本編内で解明されている。 途中から番外編として香月と大地が中学生時代の「パズルゲーム☆Jr.はいすくーる」、成人後に私立探偵となった「パズルゲーム☆プロフェッショナル」、香月と大地の娘である日向子を主人公とした子役モデル業界ミステリーの「パズルゲーム☆NEXTゼネレーション」等サブシリーズの描かれる頻度が増え、高校時代の話は極端に減るが、単行本としては「パズルゲーム☆はいすくーる」で統一されている。これらは、時系列に沿って成長する形式ではなく、各年代を横断的に行き来して描き、作中時期に応じて各タイトルと話数カウントが使い分けられている。 シリーズ時系列一覧(話数カウント) パズルゲーム☆Jr.はいすくーる(EXERCISE 1 - 7)中学生編。香月と大地の関係が「幼馴染以上恋人未満」の微妙な時期のため、一般的な少女漫画学園物のテイストが強い。 パズルゲーム☆はいすくーる GROWING UP高校進学直後。香月と大地が同棲を始めた時期のエピソード。2話のみのスペシャル扱いだったが、後にもう1話追加。 パズルゲーム☆はいすくーる(NOTE 1 - 18)高校2年生編。香月と大地がミステリ研究会を開設した時から始まる当初のメインストーリー。 パズルゲーム☆はいすくーる(SPECIAL)ミステリー・ツアー高校2年生編の長編。葉蔓高校の修学旅行中に起きた事件を描く。 パズルゲーム☆はいすくーる(SUBJECT 1 - 10)進級に伴い話数カウントをリセットした高校3年生編。 パズルゲーム☆プレステージ(PRACTICE 1 - 5)高校卒業後。大地は大学に通い、香月は将来の私立探偵活動に役立てるために専門学校での様々な資格取得と並行してアルバイトをこなす。 パズルゲーム☆プロフェッショナル(PROBLEM 1 - 30)私立探偵編。主に香月と大地が24歳前後の時期。 パズルゲーム☆ホンコン・コネクション(探偵遊戯 1 - 3)中国返還前の香港(1996年)を舞台とした長編。香月たちの年齢は明記されていないがプロフェッショナルと同時期と思われる。 パズルゲーム・マタニティ(PART 1 - 3)香月が日向子を妊娠していた時期のエピソード。妊娠をテーマとしたミステリー。なお、パズルゲームの後の「・」は☆ではなくハートマークとなっている。 パズルゲーム☆エンジェル日向子が1歳の時のエピソード。作者公式サイトによると読者からの続編希望が多いが、「育児漫画は描きたくない」との理由から1話のみとなっている。 パズルゲーム☆NEXTゼネレーション(CONCLUSION 1 - 15)子役モデルとなった日向子を主人公としたエピソード。学校を舞台としたエピソードは全くなく、芸能界を舞台としたミステリーとなっている。
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