脚本家・北川悦吏子に対する評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 13:55 UTC 版)
「半分、青い。」の記事における「脚本家・北川悦吏子に対する評価」の解説
北川は放送開始前に「コメディですよ。めちゃ明るいです。私の作品の中でも最大級に」「私としては、今までで一番のコメディ」と予告していたが、実際には予告とはかけ離れた作品であると指摘されている。 本作放送期間中、北川が自身のTwitterにて、描写においての補足解説や、見所を意味する「神回」やストーリーの展開を予告するツイートを頻繁に投稿し、視聴者などから賛否両論の声が上がった。作家で五感生活研究所代表の山下柚実は「作品から神を感じとるのは、間違いなく脚本を書いた人ではなくて、視聴者のはず」と述べ、これらの北川の言動について「禁じ手」と評した。また、ライターの佃野デボラは、これらの北川の言動を踏まえ、本作について「『ドラマ本編』『Twitterでの神(北川)による補足説明』『ノベライズ版』『視聴者によるやさしい脳内補完』の4点セットで完結する、まったく新しいタイプのメディアミックス朝ドラ」と皮肉交じりに評価した。 Twitter上では本作の内容に対する疑問を持ったユーザーにより「#半分白目」というハッシュタグが作られたが、それに対し北川は自身のTwitter上で自身への否定的な意見を見たくないために自らハッシュタグ「#北川プラス」をつけて応援コメントを送ってほしいとツイートした。これは否定的な意見を封じる思惑だったことも述べているが、結局このタグにも否定的な意見が多数寄せられ大荒れした。また、前述のように「神回」発言の連発や批判に対し「平気です」と述べたり、「フォロワーからのコメント・感想を読むのが楽しみでそこから参考にストーリーに取り入れた部分もある」とインタビューで語った上で、意見するユーザーをブロックするなどしたためさらなる批判を受けるなど、騒ぎを多く起こしたことについてNHKからも注意を受けたという。 Twitterにおいて先述のように自己顕示欲や承認欲求の強さを露呈したことで評価を下げたが、ライターの倉野尾実は、この類のツイートは意図的に行った「炎上商法」と推察している。 作中に登場するさまざまなエピソードの元ネタについて北川がTwitter上でその都度解説を述べていたが、その内容が「登場する写真家『ブロードビーン』は自身の娘」「加藤恵子は自身の親友の名前」「2週間に2回振られたのは自身が経験した実話」など殆どが北川自身の経験や身内が元になっていた他、鈴愛が出産日を強引に引き延ばそうとしたシーンや子供の名前が「花野」という点についても「自身の誕生日(12月24日)に合わせるため」「娘の名前に似せた」とされる指摘が上がっており、作品を私物化していると取られる点が多いことから本作を「北川悦吏子劇場」と揶揄する者もいる。 NHKには本作に対するクレームが多く寄せられているが、その内容は、先述の通り北川が発信するTwitterに対するものに偏っているとNHK関係者が明かしている。NHK『月刊みなさまの声』2018年9月分によると、脚本家のTwitterが視聴者の楽しみを奪っている旨の厳しい意見が167件寄せられた。
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