職業・仮面ライダーとは? わかりやすく解説

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職業・仮面ライダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:50 UTC 版)

仮面ライダー剣」の記事における「職業・仮面ライダー」の解説

『剣』のコンセプト一つに「職業として仮面ライダー」がある。主人公剣崎先輩組織属し仮面ライダーとなって戦うことで給与得ている。作中セリフにも「これが仕事」「給料」など職業連想させるものが多い。 この設定は、ヒーロー帯び正義曖昧なものにした『龍騎』や『555』へのアンチテーゼになっているヒーローの戦う意義が、公共性を守ることから個人的な欲望へと変化した時代において、「職業倫理」という個人内在する形で正義捉え直そうという試みである。また、刑事超人ではなく等身大労働者として描いて大ヒットした1997年ドラマ『踊る大捜査線』影響指摘されている。かつての特撮ヒーローは、善悪のはざまで悩むことはあっても職業倫理とはほとんど無縁だった。しかし、医師レスキューなどの特定職業労働観掘り下げたコンテンツ多数作られる時代にあっては子供向け番組であっても職業倫理無関係ではいられなかったと考えられる。 しかし、本作品が職業ドラマとして徹底されたとは言いがたい。商業的不振脚本陣交替もあって、後半事実上路線変更行っている。黒幕となるのが剣崎らの元の雇用主で、彼らが仕事にかけた夢を搾取してきた張本人という設定見られるように、職業というテーマが完全に放棄されわけではない。だが、後半ドラマ中心となるのはバトルロワイヤル行方と、それに絡んだ剣崎宿敵相川始の間に結ばれた友情描写である。 職業ライダー個々人動向着目すると、まず剣崎子供のころ両親火事失っており、当初自分だけ助かったことへの罪悪感解消するための義務として過酷なライダー業務従事している。中盤善良なアンデッドの嶋に諭された剣崎は、「俺の体を動かすのは使命とか義務ではない」「人を愛しているから戦っているんだ」と自覚し社会とのつながり他者への貢献を自らの幸福とする先進的な職業倫理目覚める。そして最後には、親友アンデッド・始と人類という両立し得ないものを同時に救うため、自らを犠牲にして姿を消すというヒロイックな愛へと至る。 もうひとりは、組織への不信感過労死への恐怖自分より有能な後輩存在恋人仕事のどちらを取るかという葛藤など、一般的なサラリーマンによく見られる課題抱えている。ところが第1話早くも所属組織壊滅するうえ、上司烏丸チベット渡航してほとんど不在となるので、備わっていた職場という舞台でこそドラマ生んだはずの要素は、宙に浮いた格好となる。個人としてには大きな見せ場用意されていたが、組織人として職業倫理まつわる描写中途半端に終わった本作品で中途挫折した職業として仮面ライダー」を描く試みは、次作仮面ライダー響鬼』で全面的に展開することになる。

※この「職業・仮面ライダー」の解説は、「仮面ライダー剣」の解説の一部です。
「職業・仮面ライダー」を含む「仮面ライダー剣」の記事については、「仮面ライダー剣」の概要を参照ください。

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