第11回NHK紅白歌合戦とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 第11回NHK紅白歌合戦の意味・解説 

第11回NHK紅白歌合戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/19 16:13 UTC 版)

NHK紅白歌合戦 > 第11回NHK紅白歌合戦
第11回NHK紅白歌合戦
会場の日本劇場(1952年撮影)
ジャンル 大型音楽番組
司会者  総合  石井鐘三郎アナウンサー
 紅組  中村メイコ
 白組  高橋圭三アナウンサー
出演者 出場歌手参照
審査員 審査員参照
エンディング 蛍の光
製作
制作 NHK
放送
放送国・地域 日本
放送期間 1960年12月31日
放送時間 21:00 - 23:40
放送分 160分分
回数 NHK紅白歌合戦第11
NHK紅白歌合戦公式サイト
番組年表
前作 第10回(昭和34年)
次作 第10回(昭和36年)
テンプレートを表示
第11回NHK紅白歌合戦
ジャンル 大型音楽番組
放送方式 生放送
放送期間 1960年12月31日
放送時間 1960年12月31日
放送局 NHKラジオ第1
公式サイト 公式サイト
テンプレートを表示

第11回NHK紅白歌合戦』(だいじゅういっかいエヌエイチケイこうはくうたがっせん)は、1960年昭和35年)12月31日日本劇場で行われた、通算11回目のNHK紅白歌合戦。21時から23時40分にNHK生放送された。

出演者

司会者

  • 中村は2年、高橋は7年連続の担当。
  • 今回まで7年連続で総合司会(史上最多)を務めた石井鐘三郎は今回で一旦降板、2年後に復帰する。

出場歌手

      紅組      白組      初出場      返り咲き

曲順 歌手名 曲目
1 若山彰 4 さいはて岬
2 荒井恵子 6 青い月夜の散歩道
3 笈田敏夫 8 スター・ダスト
4 宝とも子 4 カチート
5 橋幸夫 潮来笠
6 花村菊江 潮来花嫁さん
7 高英男 6 ロマンス
8 中原美紗緒 5 ロマンティカ
9 青木光一 3 オーロラ鴎
10 藤本二三代 3 東京の空の下で
11 旗照夫 5 カリーナ
12 朝丘雪路 3 ドンパン節
13 三船浩 3 サワーグラスの哀愁
14 織井茂子 5 母の春雷
15 平尾昌章[注釈 1] ミヨちゃん
16 松尾和子 誰よりも君を愛す
17 伊藤久男 9 山のけむり
18 松島詩子 10 喫茶店の片隅で
19 水原弘 2 恋のカクテル
20 水谷良重[注釈 2] 3 イッツ・ナウ・オァ・ネバー
21 和田弘とマヒナ・スターズ 2 お百度こいさん
22 ザ・ピーナッツ 2 悲しき十六才
23 フランク永井 4 東京カチート
24 越路吹雪 6 うちへ帰るのがこわい
25 ミッキー・カーチス 恋の片道切符
26 森山加代子 月影のキューバ
27 春日八郎 6 山の吊橋
28 美空ひばり 5 哀愁波止場
29 江利チエミ 8 ソーラン節
30 森繁久彌 2 フラメンコ・ソーラン節
31 松山恵子 4 アンコ悲しや
32 守屋浩 僕は泣いちっち
33 藤沢嵐子 4 ジーラ・ジーラ
34 アイ・ジョージ ラ・マラゲーニア
35 大津美子 5 東京ドライブ
36 神戸一郎 3 赤い夕陽が沈む頃
37 淡谷のり子 7 忘れられないブルース
38 林伊佐緒 10 山男の歌
39 有明ユリ 2 或る恋の物語
小割まさ江
沢たまき 2
高美アリサ
40 ダークダックス 3 すずらん
41 石井好子 3 黒いオルフェ
42 芦野宏 6 幸福を売る男
43 コロムビア・ローズ 5 新調深川節
44 三浦洸一 5 流転
45 奈良光枝 9 ばら色の雲にのせて
46 若原一郎 5 ながれ雲
47 宮城まり子 6 陽気な水兵さん
48 藤島桓夫 5 月の法善寺横丁
49 ペギー葉山 7 マンマ
50 フランキー堺 3 悲しきインディアン
51 楠トシエ 4 駄目デス
52 三波春夫 3 忠治流転笠
53 島倉千代子 4 他国の雨
54 三橋美智也 5 達者でナ

選考を巡って

  • 前回の出場歌手の中より今回不選出となった歌手は以下。
  • 林伊佐緒は前年の二葉あき子以来2人目、白組歌手で史上初の10回出場を達成。二葉は今回不出場で、皆勤歌手が不在となった。
  • 美空ひばりは当初辞退する予定で、NHKにもその旨を伝えていたが、芸能誌やスポーツ新聞に「(ひばりの実弟の)小野透が出ないならひばりも出ない」と書かれたことにひばりサイドが激怒し、急遽出場することを発表したという[1]

審査員

演奏

他のゲスト

当日のステージ・エピソード

  • 和田弘とマヒナスターズはソロ出場の松尾和子との共作『誰よりも君を愛す』でレコード大賞を受賞したが、男女対抗をコンセプトとする紅白ではコラボレーションは出来ず、更にグループと個人の対戦、同じレコード会社所属の歌手同士の対戦は組まない慣例であったため直接対決も組まれなかった。
  • グループ歌手としてはマヒナの他にザ・ピーナッツとダークダックスが出場、女性グループが1組少なかったため有明ユリ・小割まさ江・沢たまき・高美アリサの4人が即席グループを組んで出場、ダークダックスは3年連続で即席グループとの対戦となった[2]
  • ミッキー・カーチスには、楽曲で共演した雪村いづみから応援の電報が届いた[2]
  • 島倉千代子前回まで3年連続大トリを務めた美空ひばりに代わって初めて紅組トリを担当。当時の週刊誌では「島倉がひばりを抜いた」との記事もあったという[3]
  • 優勝は白組(通算5勝6敗)。
  • テレビとラジオで同時中継されたが、現存しているのはラジオ中継の録音のみで、テレビ映像は現存しない[注釈 5]。これは放送局用の2インチVTRが当時世に出たばかりで機器・テープ共々非常に高価で大型であり、資料として録画・保存するどころではなかったためである。
  • 今回使用したマイクロホンは、司会者・歌手用共にAIWA VM-17(BTS呼称、RV1-1A)。

後日譚

  • 2004年NHKラジオ第1で放送された特集番組内で、現存するラジオ中継の音声のうち、4人の出場歌手達(白組のみ)の歌の音声が紹介された。紹介された歌手達は以下の通り(歌唱順)。
    • 白組 … 橋幸夫、平尾昌章、ミッキー・カーチス、守屋浩
  • 2005年にもNHKラジオ第1で放送された特集番組内で、美空ひばりの歌のラジオ中継の音声が紹介されている。

脚注

注釈

  1. ^ 後の平尾昌晃。
  2. ^ 現:二代目・水谷八重子
  3. ^ 米国滞在中のため辞退。
  4. ^ 後の初代・松本白鸚。
  5. ^ テレビ用の台本は現存する。

出典

  1. ^ 嘉山登一郎『お嬢…ゴメン。誰も知らない美空ひばり』近代映画社、1990年、233-235頁。ISBN 4-7648-1650-4
  2. ^ a b 合田, p. 73.
  3. ^ 合田, p. 74.

参考文献

  • NHK『テレビ50年 あの日あの時、そして未来へ』(NHKサービスセンター 2003年2月)
  • 合田道人『紅白歌合戦の舞台裏』全音楽譜出版社、2012年12月15日。ISBN 978-4-11-880178-0 

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「第11回NHK紅白歌合戦」の関連用語

第11回NHK紅白歌合戦のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



第11回NHK紅白歌合戦のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの第11回NHK紅白歌合戦 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS