第一次スコットランド独立戦争とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 第一次スコットランド独立戦争の意味・解説 

第一次スコットランド独立戦争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 02:43 UTC 版)

スコットランド独立戦争」の記事における「第一次スコットランド独立戦争」の解説

en:First War of Scottish Independence」を参照 1297年5月イングランド兵とのトラブル巻き込まれウィリアム・ウォレスは、ラナークにてイングランド人の州長官 (High Sheriff) ヘッセルリグを殺害した (Action at Lanark) 。民衆ウォレス支持しイングランド支配下スコットランドにおいて大反乱勃発したウォレス率い反乱軍は、同年9月スターリング・ブリッジの戦いイングランド軍を徹底的に打ち負かし勢いづいた。しかし翌1298年フォールカークの戦いイングランド軍に大敗しスコットランド人によるこの大反乱失敗に終わる。ウォレスその後7年間にわたってゲリラ戦行い根強くイングランド抵抗し続けたが、1305年捕らえられ反逆者として八つ裂きの刑処せられた(ウォレス今なおスコットランドでは愛国者英雄として称えられている)。 ウォレス以外にもイングランド抵抗する者は続々現れたが、彼らには独自の利害があり、権力闘争明け暮れ連携欠いていた。その中の一人が、マーガレット女王死後の13人の王位請求者一人の孫、祖父同名ロバート・ドゥ・ブルースロバート1世)である。ロバートは自らの王位望んでいたため、ウィリアム・ウォレス率い一連の反乱への協力には終始曖昧な態度取り続けた。また、1306年2月には反乱軍ベイリャル派の首領ジョン・ベイリャルの甥である「スコットランド守護者ジョン・カミン教会内で殺害し教皇クレメンス5世から破門され始末であったちなみにジョン・カミン同名の父 (en) も王位請求者一人であったともあれ最大ライバルであったジョン・カミン殺害し権力闘争打ち勝ったロバートは、同年3月25日戴冠式強行した。これは、イングランド統治下にありながら独断スコットランド王についたことを意味した事態重くみたイングランド同年6月26日討伐軍を派遣しロバート徹底的に打ち負かした主な協力者処刑されロバート自身北アイルランドラスリン島まで逃れた。しかし翌1307年3月ロバート腹心ジェームズ・ダグラス (en) がダグラス城 (Douglas Castle) を攻撃しイングランド打ち破ってからは、スコットランド各地連勝重ねるまでに盛り返した対すイングランドエドワード1世自ら病をおして出陣したカーライル近く病没し、イングランド軍は勢い失ってしまった。後継者エドワード2世進軍中止し、(国王死去による国内動揺抑えるため)ロンドンへ戻り以後スコットランドにおける軍事臣下任せきりにした。こうした中、ロバート各地イングランド軍を破り勢力圏広めていった。 1314年ロバートスコットランド大部分再征服するに至ってイングランドはようやく国王自ら大軍率いてスターリング向かったが、同年6月バノックバーンの戦いロバート軍に大敗した。この敗北によりイングランドスコットランドにおける統治権を完全に失い1318年にはスコットランドから全てのイングランド兵が駆逐された。1320年アーブロース寺院 (Arbroath Abbey) にてスコットランドイングランドからの独立宣言したアーブロース宣言)。教皇ヨハネス22世は、1323年ロバート1世破門解きスコットランド王として承認した1327年イングランド王エドワード2世王妃イザベラ率い反乱軍によって廃位させられ、代わって息子エドワード3世イングランド王位についた。翌1328年イザベラ申し入れにより、エドワード3世末妹ジョーンロバート長男デイヴィッド(後のデイヴィッド2世)が結婚し両国の間で平和条約結ばれた

※この「第一次スコットランド独立戦争」の解説は、「スコットランド独立戦争」の解説の一部です。
「第一次スコットランド独立戦争」を含む「スコットランド独立戦争」の記事については、「スコットランド独立戦争」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「第一次スコットランド独立戦争」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「第一次スコットランド独立戦争」の関連用語

第一次スコットランド独立戦争のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



第一次スコットランド独立戦争のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのスコットランド独立戦争 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS