第一次シリア戦争
第一次シリア戦争(前274年 - 前271年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 06:15 UTC 版)
「シリア戦争 (プトレマイオス朝)」の記事における「第一次シリア戦争(前274年 - 前271年)」の解説
紀元前270年代中半、エジプトのプトレマイオス2世は、シリア沿岸と小アジア南部で攻勢を取ったセレウコス朝のアンティオコス1世と対決した。プトレマイオス2世は、軍事的才能は優れてはいなかったが、外交を通じて巧みな策略家であることを立証した。また、姉のアルシノエ2世との近親婚はエジプト宮廷を安定させた。プトレマイオス2世の視線が近東に行っている間、異父兄弟であるマガスはキレナイカの独立を宣言し、セレウコス朝と連帯し、エジプトを包囲する様相が見られた。これに対抗してプトレマイオス朝は紀元前274年、シリアに侵攻して緒戦で勝利を収め、国内的に問題が山積していたアンティオコス1世は反撃を断念した。 第一次シリア戦争は、プトレマイオス朝にとって勝利したと祝われた。紀元前271年、エジプトはカリアとコイレ・シリア地域の大部分を取り戻した。キレナイカは紀元前250年にプトレマイオス朝に再び組み込まれた。
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