競馬の放送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 09:23 UTC 版)
日本での競馬テレビ中継は1953年に日本テレビにより天皇賞(秋)を中継したのが始まりである。同年に日本テレビは地方競馬では初めてとなる船橋競馬場のレース中継も行われた。中央競馬は1953年にNHKが春の中山大障害を中継したのが最初である。 その後、関東の民間放送では1956年にラジオ東京テレビ(現在のTBSテレビ)が東京開催の中継を行い、1959年には日本教育テレビ(現在のテレビ朝日)とフジテレビが中継を開始し、一時は東京開催が日本教育テレビの、また中山開催がフジテレビジョンの中継となった。1962年から、関東開催はフジテレビの単独中継となった(関西で関西テレビが中継を行っていた為の措置と言われる)。 また関西の民間放送では、1957年に大阪テレビ(朝日放送の前身)により桜花賞が放送されたのが最初であるが、1959年には毎日放送と関西テレビが競馬中継の放送を開始し、関西テレビは2017年現在でも引き続き行われている。また、近畿放送(現在のKBS京都)では1969年の開局時から、東京12チャンネル(現在のテレビ東京)では1970年からそれぞれ競馬中継を開始している。 JRAについては、上記の放送局(と系列局)が高グレードのレースを中継するほか、それ以外は関東・中部・関西圏の独立UHF局が中継する体制が長らく続いていたが、2011年には独立UHF局の中継番組の放映が無料衛星放送・BSイレブンへ移行し、全国でのJRAレース視聴が可能となった(独立UHF局の中継も縮小して継続している)。 ラジオ中継は、1931年に、当時の札幌競馬倶楽部で行われた競馬を中継したのが最初である。その後もNHKにより、単発的に中継放送が行われていた。民間放送では、日経ラジオ社(ラジオ日経、旧日本短波放送→ラジオたんぱ)で1956年より中央競馬実況中継を行っており、場内の公式実況でもある他、ラジオ関東(現在のラジオ日本)も1959年より東日本地区の中央競馬実況中継を行っている。 中央競馬における競馬中継については中央競馬テレビ・ラジオ中継一覧も参照。 近年はインターネットを用いた映像提供が地方競馬を中心に盛んに行われている。2003年、荒尾競馬場以外のオンデマンド配信(録画配信)が始まり、ライブ配信は最後まで導入していなかった荒尾競馬場も「TV Bank」にてライブ配信を開始したことにより全ての主催者で視聴できるようになった。D-Netによるダートグレード競走のライブ配信を除いてはいずれも無料で行われている。現在ではNARのホームページにおいて、帯広競馬場以外の全地方競馬場のライブ配信と2007年までのダートグレード競走、2008年4月以降は全レースのオンデマンド配信が行われている。また南関東4競馬の特設サイト「nankankeiba.com」では2003年度以降の重賞レースの配信が行われている。帯広競馬場はばんえい競馬の公式サイトで配信が行われている。 中央競馬においては衛星放送とケーブルテレビ網を利用したグリーンチャンネルによる映像配信事業が中心であり、インターネットでのライブ配信は行っていない。オンデマンド配信については、従来は中央競馬ピーアール・センターによる『JRA-RACING VIEWER』が有料サービスとしてで行われているのみであったが、2006年10月にJRAの公式Webサイトがリニューアルされたことに伴い、現在は同リニューアル後に行われた全てのレース映像が無料で見られるようになっている。
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