稲沢電車図書館とは? わかりやすく解説

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稲沢電車図書館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/30 17:46 UTC 版)

稲沢市図書館」の記事における「稲沢電車図書館」の解説

稲沢電車図書館は、1972年昭和47年3月19日日本住宅公団稲沢団地開館した電車図書館である。稲沢団地建て替えにともない2003年平成15年3月撤去され現存しない。 これに先駆けて1960年代東京都多摩地域公団住宅団地開館した電車図書館として、日野市の「日野市多摩平児童図書館」(廃止)、東村山市の「くめがわ電車図書館」(現存)があった。 1966年昭和41年8月東京都日野市日本住宅公団多摩平団地(現・都市再生機構多摩平の森)に日野市多摩平児童図書館が開設され日野市長であった有山崧の発案により、都電1000形車両使用した電車図書館誕生したその後1971年昭和46年)、車両老朽化により電車図書館廃止され同年4月新館開設した。なお2004年平成16年3月日野市多摩平図書館新築にともない多摩平児童図書館は閉館している。 またその翌年1967年昭和42年)、東京都東村山市日本住宅公団久米川団地(現・都市再生機構グリーンタウン美住)に、西武鉄道の旧101系車両児童書約5,000冊を積んだ「くめがわ電車図書館」が開設された。公立図書館ではなく市民有志による地域文庫私立図書館)として運営されており、車両メンテナンスボランティアが行っている。 1958年昭和33年)、日本住宅公団(現・都市再生機構稲沢団地開設された。その当時団地から図書館までの距離は遠く、さらに図書館児童書蔵書数少なかった1970年昭和45年1月30日には、稲沢団地で「子ども文庫の会」が結成され同年7月には母親たちの手によって集会所自治会児童図書館が開設された。 1972年昭和47年)には、稲沢市日本住宅公団からの支援受けて名古屋市電1400形廃止車両1両を9万円購入同年3月19日、「わかくさ号」と名付けられ車内に「稲沢電車図書館」が開館した毎週土曜・日曜の各2時間開館時間とし、それぞれ40人から80程度が本を借りに来るほどの盛況だった。1974年昭和49年12月には、廃車バスを「わかくさ号」の隣に並べ、こちらは読み聞かせイベント運営会議などに使用された。 1975年昭和50年)には、稲沢団地に近い国府宮駅東口稲沢市立図書館開館した。このことに加え団地開設から20年以上が経過して子どもが成長したり、初期の住民転居相次いだことなどから、1982年度昭和57年度)の稲沢電車図書館は全休状態だった。この頃には名古屋市みどり子ども図書館運営していた佐藤宗夫が講演行っており、児童図書館の価値再認識した団地住民が、再びイベント読書会会報発行などを行うようになった1986年昭和61年)頃からは、夏休み期間の週2日間だけの開館となっていたが、1996年平成8年)頃には新たにバス購入して図書館とし、毎週土曜日開館日には毎回30人以上が訪れ賑わい見せたその後電車図書館車両購入から20年以上が経過して傷み目立ち、本はすべてバス移して約2,000冊を収容していた。1998年平成10年)頃からは電車内への立ち入り禁止されていたが、2003年平成15年)には日本住宅公団当時)が稲沢団地建て替え決定し同年3月には電車図書館撤去された。

※この「稲沢電車図書館」の解説は、「稲沢市図書館」の解説の一部です。
「稲沢電車図書館」を含む「稲沢市図書館」の記事については、「稲沢市図書館」の概要を参照ください。

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