社会教育センター時代(1973 - 2010)
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「土浦市立図書館」の記事における「社会教育センター時代(1973 - 2010)」の解説
1973年(昭和48年)12月8日に土浦石岡地方社会教育センターが開館し、その3・4階に図書館が入居することになった。同センターへの移転によって、利用者数は移転前の5倍となる月平均1万人となり、貸出冊数の増加にも結び付いた。1980年代の蔵書は25,000冊であった。1976年(昭和51年)7月15日より土浦市南支所・上大津支所・都和支所・中央出張所に図書を配架し、貸し出しを開始した。貸し出し方法は貸出簿に利用者が自ら氏名と書名を記入するというものであった。1982年(昭和57年)3月28日、土浦読書クラブが開始し、300回を重ねたレコードコンサートが終了した。1983年(昭和58年)には「土浦市児童・生徒読書感想文コンクール」と「かみしばいとよみきかせの会」が始まった。 1985年(昭和60年)6月18日から7月20日に一旦休館し、コンピュータによる図書館管理システムを導入して再開した。また同年10月16日に社会教育センター1階部分を増築し、図書館に充当した。1990年代に土浦市立図書館を訪れた海野弘は、3階の郷土資料室が閉架式であることに戸惑ったが、何とか中に入れてもらい、市村荘雄一『茶の間の土浦五十年史』や本堂清『土浦町内物語』、野田佐久『土浦史』といった郷土資料を発見して読んだ経験を自著に綴っている。1995年(平成7年)2月18日に創立70周年記念式典を挙行し、川端誠を招待して記念講演を開催した。1998年(平成10年)10月1日、三中地区公民館図書室をオンライン化し、土浦市立図書館の分館と位置付けた。続いて1999年(平成11年)10月1日に都和公民館に、2002年(平成14年)5月11日に神立地区コミュニティセンターに分館を設置した。一方で2004年(平成16年)度をもって支所・出張所での図書貸し出しを終了した。 2007年(平成19年)1月にインターネット端末の供用を開始した。2008年(平成20年)7月5日、毎日新聞は土浦市教育委員会が、『文集つちうら』を「個人情報に当たる」として図書館から回収したと報じ、『図書館の自由に関する宣言』にある「図書館の自由」の観点から図書館問題研究会が問題視した。これに対して図書館は、毎日新聞社が同年3月に発生した事件の報道で『文集つちうら』を利用しようとし、事件に無関係の人のプライバシー侵害が危惧されたことが理由である、と回答した。2008年(平成20年)9月に上大津東小学校で図書館の本を学級文庫へ貸し出す試行を実施し、翌2009年(平成21年)6月から東小学校と都和小学校にも拡大した。同年9月には小学3年生を対象としたブックトークを開始し、11月3日に第1回図書館まつりを開催した。
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