砂利の資源とは? わかりやすく解説

砂利の資源

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/09 00:28 UTC 版)

砂利」の記事における「砂利の資源」の解説

砂利採掘自体川の氾濫による水害予防のために日本でも古くら行なわれていたが、幕末開港すると、外国船の安定した航行のため船底にしく「船足ふなあし砂利」として活発化し、横浜では明治3年1870年)に玉川砂利会社設立され横浜新橋間の鉄道建設にも使われた。 日本における砂利利用は、関東地震頃から本格化したとされている。当時は、大消費地に近い都市近く多摩川荒川などの大河川で川砂利盛んに採取された。当時砂利運搬をするために各地小さな鉄道会社設立され、それが後の東急電鉄相模鉄道などの大手私鉄母体となったものも少なくないその後砂利需要飛躍的に増えるのが高度経済成長前の建設ラッシュの頃である。それまでほぼ全量賄ってきた川砂利は、河川護岸浮き上がり橋梁基礎の洗堀などさまざまな問題表れるうになる徐々に採取規制がされるようになり、1960年代末までには主要な河川採取原則禁止されることとなった。それでも増加する砂利需要応えるため、川砂利に代わって砕石陸砂利海砂利割合多く占めようになった。特に砕石は、全需要50%超える供給源となったが、運搬使われるダンプトラック過載積や、騒音振動排気ガス問題顕在化されるようになり、道路交通法改正されることとなった海砂利は、砕石適した岩石少な瀬戸内海沿岸九州北部盛んに行われたが、採取によって漁場荒れるなどの漁業への影響発生したことなどから徐々に規制進み瀬戸内海では全面規制検討されている。1990年代平成不況以降砂利需要伸び落ち着いてはいるが、国内での骨材供給自然保護意識高まり郊外都市化の進展など砕石採取適した場所の減少や、川砂利海砂利採取規制によって供給に不安が見られるようになった。そこで、中国から川砂利輸入されるようになったものの、中国では中国内の需要の増加などにより2007年平成19年3月より、砂の全面輸出禁止となった。 現在では、ダムや堰に堆積した砂利活用することが行われている。また、河川への堆積土砂進んだため、川砂利採取規制緩和進んでいる。 今後21世紀半ばにかけては、高度成長期建設され構造物耐用年数迎え解体されるものが増えてくると予測されており、それらを再生砂利として有効活用し、需要満たしていくことが考えられており、品質を向上させたり再生処理コスト削減研究する動き進んでいる。

※この「砂利の資源」の解説は、「砂利」の解説の一部です。
「砂利の資源」を含む「砂利」の記事については、「砂利」の概要を参照ください。

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