皇室と養蚕とは? わかりやすく解説

皇室と養蚕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 04:19 UTC 版)

紅葉山御養蚕所」の記事における「皇室と養蚕」の解説

皇室における養蚕歴史古く462年に「天皇后妃をして、親らこかしめて、の事を勧めむと欲す雄略天皇皇后を飼うように勧めた)」との記述『日本書紀』見られる1871年明治4年)、明治天皇皇后である昭憲皇太后吹上御苑内に蚕室設け長らく途絶えていた宮中での養蚕(ご養蚕)を再興以来、「皇后御親こうごうごしんさん)」と呼ばれ皇后公務として継承している。生糸蚕種の卵)は、開国直後日本にとって最大輸出品目で、1872年明治5年)、政府群馬県富岡製糸場設けフランス先進技術導入された。養蚕業は国の最重要産業位置付けられ宮中養蚕殖産興業として奨励するという意味があった。 その後1873年明治6年)の火災蚕室消失し、ご養蚕中断したが、同年6月昭憲皇太后は、英照皇太后孝明天皇皇后と共に富岡製糸場行啓し、場長尾高惇忠フランス人技師お雇い外国人ポール・ブリューナ案内製糸作業機械室などを視察した1879年明治12年)、英照皇太后青山御所御養蚕所を新設し、ご養蚕再開した。同皇太后崩御により中断の後、1908年明治41年)に貞明皇后大正天皇皇后)よって再開1914年大正4年)、皇居紅葉山現在の御養蚕所が建てられた。1928年昭和3年)に香淳皇后引き継ぎ1990年平成2年)には上皇后美智子引き継いだ。 絹産業振興する大日本蚕糸会の総裁は、皇太后時代貞明皇后親王・王などの皇族務め1981年昭和56年4月からは常陸宮正仁親王務めている。 2012年平成24年)には、三の丸尚蔵館にて養蚕主題とした皇后陛下喜寿記念特別展紅葉山御養蚕所正倉院裂復元その後」が開催されている。

※この「皇室と養蚕」の解説は、「紅葉山御養蚕所」の解説の一部です。
「皇室と養蚕」を含む「紅葉山御養蚕所」の記事については、「紅葉山御養蚕所」の概要を参照ください。

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