皇室と翁飴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/28 23:02 UTC 版)
明治11年(1878年)、北陸巡幸の際、明治天皇は特に翁飴を気に入り、自ら買い上げ皇后、皇太后への土産にしたという。ドナルド・キーンは『明治天皇』の中で以下のように紹介している。 「(明治)天皇は高田の名産である翁飴、水飴等を買い上げ、長野産の菓子と共に皇后、皇太后に送った。/この天皇の振舞いは土地の人々を喜ばせたに違いない。飴は貢物としてもらったのでなく、天皇が自ら買い求めたものだった。ヨーロッパの君主であれば、考えられないことだった。」 これ以降、明治天皇の銀婚式、皇太子(大正天皇)の結婚式など、しばしば皇室への献上品となり、皇族に馴染み深い飴菓子であったという。昭和に入ってからは、特に高松宮の好物であったといわれる。明仁上皇も皇太子時代に購入している。 昭和天皇が最後の病床で「越後の水飴」を所望された話は有名である。
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