甲殻鬼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/20 10:13 UTC 版)
「ギガンティックガール」の記事における「甲殻鬼」の解説
人類の平和を脅かす巨大生物。強い意志のようなものはあまり無く、海から流れてきて近くを通りかかった際に何体かが上陸する。ギガンティックガールが対処するのはいわゆるはぐれ者の甲殻鬼である。太平洋側から来る事がほとんどであり日本海側には全く現れない。そのため秋田支部所属の麻木ランは秋田で迎え撃った事は1度もない。また新潟のGG佐渡島支部は兵器運用のテストを主な仕事としている。 甲殻鬼対策 防衛都市 防衛に特化した四層と旧都市区によって構成されている。高地から順に、第一区から第四区・旧都市区、それらに加え廃棄区がある。より平地に近い区域ほど甲殻鬼に襲われる可能性は高くなっていく。だが生活圏の手前で決着を着けるのが原則であり甲殻鬼が人々の生活に直接害を及ぼす事は意外なほど少ない。第一区には司令部が設けられ第四区は防衛に特化したダミー区画であり廃棄区は甲殻鬼を迎え撃つ主な戦場である。 甲殻鬼の目標 北海道では複数名のギガンティックガールが対処していたが、甲殻鬼の数は減らず他の地域に流れ着くはずのものまで上陸するようになった。後に甲殻鬼が目標にしていたのはギガンティックガールの力そのものだと判明。迎え撃つために数を増やせば増やすほど敵もその数を増やしていくだけだった。宮城が本州最大の激戦地であったのも複数名配置によるもの。以後ギガンティックガールの最大配置数は制限がかけられるようになった。 一覧 I型II型に比べ攻撃のバリエーションが多く安定している。また変異種もいて、動きが遅い分硬さと力が段違いである。通常のI型の5〜6倍の力を持つ。通常種はI型αであり変異種はI型β。 II型通称「バード」。中距離戦闘に特化した甲殻鬼で、自身の身を削って撃つスケイル弾と呼ばれる破片で対象を切り刻む。だがその分装甲が貧弱になる上攻撃のバリエーションも無い、と弱点や欠点も多い。とはいえII型は弱いのではなく対策済みというだけであり、不十分な備えでは危険である。 III型甲殻鬼III型「ビーク」。特殊な能力は無いがこれといった弱点も無い多勢にして最強の雑兵。北海道に増援で来た本州最強クラスの正宗隊でも1体も倒せなかった。日本全国でのシミュレーターテストでも1体も倒せないのが半数越えであり、次に1体・2〜5体で6〜10体は1名である。 IV型IV型甲殻鬼「スカラベ」。新種。飛沢カナ曰く他の甲殻鬼とは比にならない程外皮が硬く、打撃系は相性が悪いのではないかと推測している。戦った感覚は体捌きが上手く人間の格闘家と対戦しているようである。 S型S型甲殻鬼「シャドウ」。消失能力を持つ奇兵。甲殻鬼の襲来は予測可能であり、戦いは生活圏の手前で決着をつけるのが原則であるが、誰にも気付かれずに前触れなく街中に現れた。だが本当にその場から消える対処不可能な超常現象ではない事は屋敷準による時間稼ぎの戦闘で確認された。 非分類型非分類型甲殻鬼「ネルガル」。好きなだけ兵隊の数を増やして運用できる意志を持ったただ一匹の甲殻鬼。その目的は「同族潰し」。 甲殻鬼とギガンティックガール 甲殻鬼とギガンティックガールは似たような「信号」を発している。その信号によって両者は巨大な身体を構成する組織に命令を下し、物理法則の干渉を受けずに硬くて柔らかいという矛盾を抱えたまま自らを維持している。 地球上の物理のルールを完全に無視した存在である甲殻鬼に対して単純な火力ではほとんど有効打を与えらない。だがこの身体を維持する信号を無効化する事が出来るのが、破壊の信号を押し付け強制的に上書きする格闘戦である。 また非分類型甲殻鬼ネルガルの目的は「同族潰し」であり、甲殻鬼とギガンティックガールは似たような存在である事が仄めかされている。
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