生まれ、旅、著述とは? わかりやすく解説

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生まれ、旅、著述

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/09 04:29 UTC 版)

マスウーディー」の記事における「生まれ、旅、著述」の解説

マスウーディー自身が語るところによると、自分バグダード生まれで、預言者ムハンマドの教友(サハーバであったアブドゥッラーフ・イブン・マスウード(アラビア語版)の子孫だという。前歴で他に知られていることはほとんどないマスウーディーは旅に行った先々多く知識人学者かかわり持ったとするが、彼自身に関することは彼の著作依拠するよりほかない。マスウーディーの旅の記録全て鵜呑みにしてはいないながらもShboul (1979)が控えめに語る次の言及印象的である。 マスウーディーの旅は、少なくともヒジュラ暦303年西暦915年)から亡くなる直前まで、実に彼の生涯のほとんどを占める。旅行先はアルメニアアゼルバイジャン地方カスピ海ほとりの各地を含むペルシアのほとんどの州。さらにはアラビアシリアエジプトも。インダス川流域だけでなくさらにその先インド亜大陸西海岸まで足を延ばしている。東アフリカへは一回のみならず何度も往復した航海した海もインド洋のみならず紅海地中海カスピ海も。 — Shboul (1979, pp. 3-4) 研究者によっては、マスウーディースリランカ中国にも行ったとする。マスウーディー著作を英語に翻訳したLunde & Stone (1989)は、その翻訳書序文で、マスウーディーペルシア湾岸で出会ったアブー・ザイド・アル=シーラーフィー(Abu Zaid al-Sirafi)という人物に、中国についていろいろと教えてもらったと書いている。また、シリアでは、かつて東ローマ帝国提督であってイスラーム改宗したトリポリレオという人物会い東ローマ帝国のことについても多く情報得た亡くなるまでの数年間はシリアエジプト暮らしエジプトでは、アンダルシア司祭記録したというクローヴィスからルイ4世までのフランク王国の王の名前の一覧を手に入れたマスウーディーイスラーム文化圏内のさらにはイスラーム圏超えた地域までの旅行どのようにして可能にしたのかについては、よくわかっていない。Lunde & Stone (1989)は、マスウーディーが他の多く旅行者と同様、貿易携わっていたか又はその関係者であったではないか推測する。『黄金牧場』には終わり近く次のように書かれている小生がここに纏めた見聞は、長年にわたり東西行き来しイスラーム世界超えたところにある幾多国々まで苦しい旅をしてお調べしたことの成果でございます言うなればあらゆる種類と色の真珠を見つけ、首飾り仕立て上げ初め手に入れることが叶ったようなものですから、手に入れたお方くれぐれも丁寧にお取扱くださいますよう。小生意図したところは、多く国々赴いて、そこの歴史明らかにすること。それだけでございます。 — http://www.saudiaramcoworld.com/issue/200502/the.model.of.the.historians.htm> Shboul (1979)によると、マスウーディーが『黄金牧場』を書き直したことに留意すると、現代には947年より古い版だけしか伝わっておらず、956年改定された版が現存していない可能性がある。マスウーディー自身が『忠告監督の書』で語るところによると、『黄金牧場』の改訂版全部365章あると書いているという。

※この「生まれ、旅、著述」の解説は、「マスウーディー」の解説の一部です。
「生まれ、旅、著述」を含む「マスウーディー」の記事については、「マスウーディー」の概要を参照ください。

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