湯前線多良木 - 東免田間列車衝突事故とは? わかりやすく解説

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湯前線多良木 - 東免田間列車衝突事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 23:16 UTC 版)

日本の鉄道事故 (1950年から1999年)」の記事における「湯前線多良木 - 東免田間列車衝突事故」の解説

1970年昭和45年11月15日 湯前線(現・くま川鉄道湯前線湯前駅から逸走した貨車2両が、多良木駅下り場内信号機外方170 m付近に停止であった気第623D列車衝突し旅客111名(重傷1名、軽傷110名)と、気動車運転士1名が負傷した事故。 貨第371列車10両)の牽引機関車は、定時湯前駅1番線到着し貨車6両を持って安全側線引き上げ3番線留置中の貨車14両に連結した。しかし、多良木駅方の貨車2両(コトラ41426号積車、コトラ45402号積車)が転動し、31転轍機割出し逸走した。入換監視中の当務駅長は、貨車2両が51号転轍機付近転動中であることに気づき追走したが、これに及ばず貨車本線逸走したため駅本屋戻り多良木駅通報し逸走した貨物2両の停止手配方を依頼した通報受けた多良木駅当務駅長は、接近中の気第623D列車に対して下り場内信号機停止信号現示させ、逸走中の貨車2両の進路2番線構成しようとしたが間に合わず貨車2両は、時速60キロメートル(km)で多良木駅1番線通過した。そして駅下り場内信号機外方170メートル(m)付近に停止であった気第623D列車衝突し停止した原因は、湯前駅3番線留置であった貨車14両のうち多良木駅方から2両目と3両目貨車間の連結器連結されていなかったこと、多良木駅方から1両目の車側ブレーキ緩解したこと、3番線鉄製車輪止め早期解放したこと、貨車逸走したことの通報遅延したことである。 すでに車両逸走事故対策としては、1968年4月5日函館本線野幌駅発生した故障のため解放した気動車逸走した事故1969年11月28日士幌線士幌駅発生した入換中に連結貨車7両が逸走した事故により、車両逸走のおそれのある駅を要注駅として鉄道管理局長が指定し車両留置方、入換作業方法転動時の停止手配などについて再指導行い車両逸走注意を促す逸走注意警標設置する木製車輪止めより性能すぐれた鉄製車輪止め開発されたため車両逸走のおそれのある留置線設置するという対策がとられた。しかし湯前駅発生した事故かんがみ車両逸走事故防止対策見直され車両逸走してくるおそれのある駅を隣接駅として要注駅から逸走してきた車両到達する時分進入速度予測計算具体的な停止手配方法検討し通報停止手配訓練を春と秋との年2回実施するという対策追加された。 逸走車両対す停止手配器材は、ヘムシュー、砂袋布団、畳、枕木などを整備してきたが、停止手配訓練実施したところ、ヘムシューを除いて停止効果がほとんどなく、時速30キロメートル(km)以上の高速度における停止効果認められなかったため、新し有効な停止手配器材開発を行うこととなり、北海道総局実験線における効果確認などを経て1972年1月新し停止手配器材カーキャッチャー)が開発され順次整備された。

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