清心学園専用路線
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1964年(昭和39年)9月に、この旧・国道2号沿いの庄地区内で、ほぼ中間地点(現、セブン-イレブン倉敷二子店付近)に程近い二子地区の小さな丘の上に、清心女子高等学校が移転してきた関係で、JR中庄駅前まで乗り入れるなど基本的には、登下校時に【清心学園】・【清心学園専用】・【清心学園⇔中庄駅】の方向幕表示(バス車体により何れかの文言となる)で、清心学園⇔JR中庄駅間の約2kmを運行するスクールバスの運行を行なってきた。この経緯として、当時は旧・国鉄が鉄道と路線バス事業を一体で運営し、しかも路線バス事業は鉄道の補完事業として緊密に繋がっていたために、中庄駅前(現在の北口側)の広場に、横長向き小判型のバス停を設置し、バスはぐるっと一周する事になっていた。 このように、いわゆる田舎の小規模な駅にもかかわらず、旧庄村時代よりバスへの依存度は高かった。学園敷地内の本館前ロータリー⇔JR中庄駅間の、いわゆるスクールバスとして運行していた車両は、輸送距離は極端に短かいものの輸送開始以来長年に渡って一般路線用の車両を使用していた。その後、いわば『大事なお得意様』サービスの一環として、2000年代に入り開始時期は不詳ながらも、庄新町路線開業に当たり1986年(昭和61年)4月22日付けで、初めて導入された前後の乗降口が車体の全長に近い(詳しい構造は#庄新町路線内の注釈を参照)、新タイプと同じ車両2台に専用のラッピングを施し、事実上の清心学園専属のスクールバスとして登場した。2台のバス車体全面(屋根上も含む、車体の5面)に、学生同士やシスターのほか、顔なじみの複数人の運転手などを写した、いわゆるスナップ写真を数百枚を組み合わせてモノクロ写真のイメージで赤っぽい仕様(通称、赤バス)と、青っぽい仕様(通称、青バス)の2種類に印刷した「ラッピングバス」を登場させ、地元でも大きな話題となった。基本的には学園の休校日を除き、一日の中で朝夕の登下校時に併せて数回しか運行せず、しかも実際はほとんどの時間、支店の車庫内で待機していた。 岡山市撫川地区の支店車庫から、2台揃って2km回送 → 学園本館前から2km営業 → 中庄駅から3.5km回送(積み残しの混雑時にはもう一度学園へ戻る)→ 支店車庫で終了。 という、ごく限られた日時と距離のために、走行中の姿を捉える機会は限られていた。これらの走行距離の伸びないチョイ乗り実態や、専用の大規模な整備工場と自動車検査登録事務所指定の検査場(いわゆる、車検まで自社で出来る)まで営業所内に設けている整備環境もあり、2011年(平成23年)9月18日付けの青バスが廃車になるまで維持されていた。また、赤バスも数ヵ月後に廃車予定となっていた。
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