歴史とその地位とは? わかりやすく解説

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歴史とその地位

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/22 15:00 UTC 版)

ブルトン語」の記事における「歴史とその地位」の解説

ブルトン語バス=ブルターニュ大雑把にいうとプルアからラ・ロシュ=ベルナールまで伸びる線(google マップ)の西側話されている。ブルトン語は、かつてブリテン島からアルモリカ、そしてガリシアにまで足がかり残したブリトン諸語からきている。古ブルトン語9世紀からその存在証明されている。ブルターニュ西部庶民言葉となってからも12世紀まで上流階級言葉であったが、一方で貴族ブルジョワ階級フランス語用いようになった書き言葉としてブルターニュ公国ラテン語用い15世紀からフランス語切り替えたブルトン語文学には限られた伝統のみがある。いくつかの古いブルトン語語彙が現在も残っており、現代ブルトン語哲学科学用語に残る。 フランス代々君主は、政府事業フランス語を必要としたにもかかわらず下層階級が話す少数言語注意を払ってこなかった。フランス革命時代は、地域間超えた言語としてフランス語優遇する政策がとられた。反動主義者や王党派勢力無知な農民たちを自分たちの側におこうとして地域言語を好むと、革命家たちが想定したのである第三共和政第四共和政第五共和政において、ブルトン語ブルトン語文化根絶させることを目的とする屈辱的な慣行1960年代後半まで公立学校内で行われていた。 現在、フランス政治的中央集権化マスメディア大きな影響を受け、1950年代には100万人以上いたブルトン語話者は、現在約20万人減少し、その大半60歳以上となっている。20世紀初頭、低ブルターニュ人口半分ブルトン語しか知らず残り半分フランス語とのバイリンガルであった1950年ブルトン語しか話せない単一言語話者モノリンガル)は10万人だけであった以降急速に数は減少しモノリンガル今日残っていない。 ブルトン語は、公用語または地域言語として認定されていない唯一の生きたケルト語である。フランス政府は、1994年付加され共和国憲法第2条(「共和国言語フランス語である」と明記している)の変更拒否している。これは、長い間話者最大の数を占めていたケルト語であったにもかかわらず言語今や危機さらされていることを示している。 20世紀初頭には約200万人いた話者は、現在では25万人ほどまで減少しており、フランスの政府承認言語ではないものの、復権試みられている。カンペールなどブルターニュ主要都市では町の案内板フランス語ブルトン語併記するほか、銀行ATM表示などにも積極的に使われている。またブルトン語小切手発行している銀行もある。1977年より、イマージョン・プログラムブルトン語教えるディワン(frブルトン語授業を行う中規模学校連合)が始まった。ディワンでは小学校から高校まで数千人の生徒学んでいる。

※この「歴史とその地位」の解説は、「ブルトン語」の解説の一部です。
「歴史とその地位」を含む「ブルトン語」の記事については、「ブルトン語」の概要を参照ください。

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