歴史が示す少子化問題(古代ローマの事例)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 05:49 UTC 版)
「少子化」の記事における「歴史が示す少子化問題(古代ローマの事例)」の解説
少子化問題は古代ローマ時代にもあった。アウグストゥスは紀元前18年に「ユリウス正式婚姻法」を施行した。現代の考え方とは違って既婚女性の福祉を図るというより、結婚していない場合様々な不利益を被らせるというものであった。すなわち女性の場合、独身で子供がいないまま50歳をむかえると遺産の相続権を失う、さらに5万セステルティウス(現在の約700万円)以上の資産を持つことが出来ない、又独身税というのもあって2万セステルティウス(現在の約280万円)以上の資産を持つ独身女性は、年齢に関わらず毎年収入の1パーセントを徴収された。男性の場合にも元老院議員等の要職につく場合既婚者を優遇し、さらに子供の数が多いほうが出世が早い制度を作っていた。それがために中には売春婦と偽装結婚してまで法の目を潜り抜けようとした者もいたという。
※この「歴史が示す少子化問題(古代ローマの事例)」の解説は、「少子化」の解説の一部です。
「歴史が示す少子化問題(古代ローマの事例)」を含む「少子化」の記事については、「少子化」の概要を参照ください。
- 歴史が示す少子化問題のページへのリンク