歴史としての火縄銃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 08:18 UTC 版)
現代の日本におけるデモンストレーション 日本各地に鉄砲隊と称し、イベント時に火縄銃で空砲をうつ団体が多数できた。これは伝承砲術によっているものであるが、日本では幕末維新期に兵制・武器の西欧化が急速に行われたため、流派の直接伝承はすべていったん途絶えている。現存する流派は伝来した古文書などを解読して後世再興したものである。古式銃団体の性格は、 伝書などに準拠し純歴史学的に再興したもの(但し1、2の流派で明治以降も祭礼等で細々と伝承されたものもある)。 地域に伝わった鉄炮衆などの由来に基づき地域の特色ある武術の再現として研究されたもの。 それ以外のもの。 の3種が大まかに分類できる。 火縄銃による射撃競技 諸外国では火縄銃による射撃競技が盛んに行われ、また競技以外にも日本の鉄砲隊と同様、あるいはそれ以上無数と言ってよいほど多数のリエナクターによるボランティアインファントリー(義勇歩兵隊)が存在する。アメリカでは、南北戦争を記念する行事でそれら歩兵隊等による大規模な南軍北軍の模擬戦闘が行われることがある。この場合、安全な現代ガンメーカーの手によるレプリカが多く使用される(日本のミロク社も米国等へレプリカの古式銃を輸出している)。同時に歴史的な前装大砲も大切に保存され、毎日空包発射をするものや、青年の体育訓練として野砲を分解して運搬する障害物レースを行い最後に組み立て空包装填して先に発射した方が勝ちというイベントなどもある。
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