歴史および語源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/28 16:35 UTC 版)
「ネグロ(negro)」は「黒」を意味するイタリア語およびラテン語の言葉に由来するが、「アマーロ(amaro)」のほうは、「苦い」を意味するイタリア語の言葉から来たのか、古代ギリシア語で「黒」を意味する「マーヴロ(mavro)」に由来するのかで主張が割れている。 もし後者の説が正しければ、「マーヴロ」はギリシャ人が紀元前7世紀に到来するよりも前にイリュリア人入植者たちがプッリャにもたらしたワインであるメールム(merum)の語源でもあるかもしれない。ホラティウスなどのローマの著述家は「ターラントのメールム(mera tarantina)」について言及しているほか、大プリニウスはマンドゥーリアのことを「viticulosa(ブドウ園が多い)」と評している。だがローマ帝国の滅亡後、ワイン醸造業は衰退し、ムルジェ台地(英語版)(ムルジア)にあるベネディクト会やサレントのギリシャ正教会などの修道院で続けられるのみとなった。ネグロアマーロは、メールムに用いられたブドウ種であったか、あるいはワイン醸造の発祥地である小アジアから、過去8000年間のある時点で交易商によりもたらされた可能性がある。 近年、ネグロアマーロ・プレコーシは独自の特徴をもったクローンであることが判明した。ランダム増幅多型DNA法(英語版)による解析では、この変種がヴェルディッキオ(英語版)(ヴェルデカ)およびサンジョヴェーゼと遠い関係にあることを示している。
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