檜扇とは? わかりやすく解説

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桧扇(壬生家伝来)

主名称: 桧扇(壬生家伝来
指定番号 41
枝番 0
指定年月日 1988.06.06(昭和63.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 歴史資料
ト書
員数 2握
時代区分 鎌倉・室町
年代
検索年代
解説文: 壬生家本姓小槻氏)に伝来した中世の桧扇二握で、そのうち春日行幸次第記した扇は薄い桧板用い三六・七センチ長さで、幅は上部三・九センチ下部が二・六センチである。親骨中骨とも二十五橋)を完存し上部中央には白絹緘糸の残欠認められ、要には穴があけられて現在は紙撚を通して結んでいる。墨書にて「春日行幸次第」と内題があり、続いて本文両面わたって記され一橋に二行ず表裏七十七行に及んでいる。本文には一部頭注傍注や首付が書き加えられ、その途中までは墨合点加えられている。文中具体人名見出せないが、先例として挙げられている年紀は、長暦二年(一〇三八)、永長度、寛治度、治承であるので、この墨書書入れ治承年間以降であることが判明し書風よりみて鎌倉時代中後期のものと認められる文永七年一二七〇)三月十四日弘安九年(一二八六)三月二十七日春日行幸催されたことが『続史愚抄』『勘仲記』等に明らかで、その頃小槻氏春日行幸次第を手控としてこの扇に書き記し実際に儀式の場で用いたものと考えられる
 内裏上棟次第記した桧扇は、長さ三六・〇センチ、幅は上部三・二センチ下部二・〇センチで、現在十五存している。上部中央には緘穴の跡が見られ、要には穴があけられて現在は紙撚を通して結んでいる。墨書片面のみで、後欠ではあるが、一橋一行ずつ計十四行を存している。内題はないが、本文内裏の上次第を表わし、具体人名見出せないものの先例として応永八年一四〇一)の年紀見られる。そのため、この墨書書入れ同年以降であることが判明するが、書風よりみて室町時代前中期考えられる。この時期内裏の上棟は、永享元年一四二九)、文安三年一四四六)、康正二年(一四五六)に行われ、この扇はその頃使用されたものと考えられる
 このように、これらの桧扇は、朝廷儀式参画した実務官人小槻氏がその次第前もって墨書にて書き付けて実用に供したもので、中世公家社会儀式制度あり方具体的に示す稀有遺品である。




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