九一式十糎榴弾砲
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九一式十糎榴弾砲(きゅういちしきじっせんちりゅうだんほう)は、1930年代初頭に大日本帝国陸軍が採用した榴弾砲。本項では機械化牽引を目的とした派生型である、機動九一式十糎榴弾砲(きどうきゅういちしきじっせんちりゅうだんほう)についても詳述する。
注釈
- ^ フランスやドイツ帝国などは105mm、イギリスは114mm、ロシア帝国は122mmを採用。
- ^ このとき、九〇式野砲の原型となる新型75mm野砲も同時に発注された。
- ^ ただし山砲については1944年(昭和19年)から生産量は再び増加する。
- ^ 当時のドイツ陸軍歩兵師団の砲兵連隊は10.5cm leFH 18と15cm sFH 18とで構成されており、75mm級の野砲を廃止していた。また、アメリカ陸軍もドイツと同様に歩兵師団の砲兵連隊をM2A1 105mm榴弾砲とM1 155mm榴弾砲で構成している。
- ^ 改造三八式野砲、九〇式野砲・機動九〇式野砲、九五式野砲、四一式山砲、九四式山砲など。
- ^ 昭和19年7月に作成された『対戦車戦闘の参考』では、M4中戦車に対して榴弾を使用した射撃を行った場合、直撃弾であっても十分な効果がないとされ、随伴歩兵の掃討や切り離しに用いることが推奨されていた[5]
- ^ 推定値の可能性がある[7]
出典
- ^ 佐山二郎「大砲入門 陸軍兵器徹底研究」p250。
- ^ 山本七平『ある異常体験者の偏見』文藝春秋 (1988/08) 文春文庫
- ^ "Japanese Tank and AntiTank Warfare" http://usacac.army.mil/cac2/cgsc/carl/wwIIspec/number34.pdf
- ^ 白井明雄『日本陸軍「戦訓」の研究』芙蓉書房出版、91ページ。
- ^ 佐山二郎「日本陸海軍の対戦車戦」311ページ
- ^ 佐山二郎「日本陸軍の火砲 野砲 山砲」p301。
- ^ アジア歴史資料センター「昭和18.8『タ』弾の説明『第7 タ弾の特徴』」レファンスコード14010856800、2画像目
- ^ 佐山二郎『日本陸海軍の対戦車戦』296ページ
- ^ 佐山二郎「日本陸軍の火砲 野砲 山砲」p278。
- 1 九一式十糎榴弾砲とは
- 2 九一式十糎榴弾砲の概要
- 3 機動化
固有名詞の分類
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