松浦武四郎の記録とは? わかりやすく解説

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松浦武四郎の記録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 07:05 UTC 版)

発荷峠」の記事における「松浦武四郎の記録」の解説

松浦武四郎は、1849年北海道からの帰り十和田湖訪れ十和田湖から発荷峠越えて鹿角達している。その時詳細に記録残している。 湖畔沿って西に行くと小さな平原出た。ここは、クマザサ樹木が多い。ここから250m程進むと水辺華表が1基ある。左右に道が分かれていて、右は銀鉱山へ向かうあるかないかの道である。左の道を選び細い谷川沿って谷間500mから600mほど行く。つづら折りの道を17から18曲がりほど草の根足がかりとして進むと、辛うじて草原土地到着する。ここを「ハッカノ坂」と言うまた、ここは駒留とも言い鹿角から参詣に来た者はここで馬から降りて、馬を戻した場所であるからそういう名がついているここから十和田湖を見ると、湾がおよそ十ほど見える。これから十和田湖が十湾とも言われていることが分かる

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松浦武四郎の記録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 15:25 UTC 版)

大間越関所跡」の記事における「松浦武四郎の記録」の解説

松浦武四郎1850年嘉永3年)に大間越関所通りその時エピソードを『東奥沿海日誌』に記録している。 関所の門に逆茂木をゆわいて防備厳重にして、峠の上番所構えている。ここには、弘前から物頭格の侍が1人下役の者が7,8人も来ていて、往来する旅人から銭をむさぼり取っているのである。その取り方は、他の国にはめったにないようなやり方である。まず旅人が行くのを待っていて、国や居所聞きいろいろとむずかしいことを言って、銭を出さなければここから追い返すぞと言わんばかり様子で「ここの問屋通して願い出よ」と言って町に返してやり、さて問屋行けば60文の判銭32文の袴代を取って切手手形切符)を出すのである。もしもわずかな問題などがあれば、1貫文袖の下として取られてしまう。私が初めてこの領内に入る時は、碇ヶ関から入ったが、商売人ではない者は入国禁ずると申されたので、その夜泊まり、宿の亭主に酒などをのませて、その口きき通してもらったが、何かに経費かかって2貫文ばかりつかってしまった。それ故、この国と隣り合わせの、秋田南部の者は皆「間道」を通るということである。そのために、間道の方が至って道路良く往来しすいそうである。思うにこのような状態では、番所詰め必要な経費としての上げ銭とれないからかえって領主損になっているのではないか。もし、国のために必要で置いてある番所ならば、銭をむさぼり取らないようにして、往来諸人がみな本道を通るようにしたいものであるさて、弘化2年秋に秋田岩館番所通った時には65文とられたが、3年後弘化4年6月通った際には、20文の袴代をとって切手出してくれたので、そのわけを村人聞いたら「1人から65文ずつ取った時には旅人がみな間道通ったが、最近久保田から役人衆が来て、それでは旅人難儀するといって1人20文に値下げることになったそうしたら上げ銭もかえって多くなった」ということである。これはやはり旅人が安い値段本道通れようになったからである。津軽の方も、そのようにすればかえって領内用心になり収益多くなるのではないだろうか。関所を通ると町があって、裏は谷川になっている流れ岩角当たって勢いすさまじく市場のある町を1丁ばかり下ると、川には板橋かかっている。人家60軒ばかりで漁師農民入り交じっている。また問屋が3軒あり、いずれも旅籠屋やっている。私もそこに泊まった岩館番所よりは4里半、観音庵がある。さて、間道を通るにはこの下よりいほりの下を通って、この山の下をまわって行くのである岩の上飛び越えはなはだ難所である。また、屏風のような岩盤の上を通るところもある。しかし、往来旅人65文と相談の上のことなので、みなここを通っている。私も一度ここを通った。しかし、大間越関所から秋田に出る時は65文をとるだけで、あとからはとらないそうである。

※この「松浦武四郎の記録」の解説は、「大間越関所跡」の解説の一部です。
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