東都署
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 07:11 UTC 版)
紅谷 留美(べにや るみ) 東都署刑事(漫画版での階級は警部補、ドラマ版では巡査部長)で、この物語の主人公。亡き夫と同じ刑事になり、「羅生門」に配属された。人情に厚く涙もろい女性。腐乱死体から青酸カリのアーモンド臭を嗅ぎ分けるなど、警察犬並みに鼻が利く。刑事だった夫は疲労状態にもかかわらず海で人命救助を行い、溺死した(漫画版では非番に留美らと訪れた海水浴場でのことだが、ドラマ版では捜査中の出来事に変更されている)。一人息子である陽平を大切にしているが、多忙なためにあまり一緒にいてやれないことを心苦しく思っている。 旧姓は近藤(単行本第1巻の「警察官になる理由」より) 黒田 勘太(くろだ かんた) 同署刑事。階級は警部補。 ガサツで野蛮な不良中年だが、人間を一番よく理解している。常に加害者の立場で取り調べ・捜査を行い、犯罪者の洞察力に優れる。母親を一人で介護する苦労人という一面も持つ、もう一人の主人公。 吉見 武士(よしみ たけし) 東都署刑事課課長。署の前でおでんの屋台を経営している。温厚な人柄だが、ある一言を口にされると激しく怒る。 入院中の妻がいる。 安全 豊(あんぜん ゆたか) 元チーマーだが、ある事件で黒田に助けられたことがきっかけで刑事の道を選んだ。麻薬で友人を失った経験から、薬がらみの事件になると興奮し、取調べ中でも暴れだすことがある。短気で喧嘩っ早いが、留美に好意を寄せており、彼女に対してはおおむね従順。 土橋 順一郎(つちはし じゅんいちろう)(ドラマ版では「どばし じゅんいちろう」) 通称「借金」。「お金を理由に、我慢をしなければならない」ということに我慢ができない性格。そのため浪費と借金を繰り返し、妻には愛想をつかされた。いまも元金はおろか利息も返せない生活を強いられているが、本人に危機感・悲壮感は無い。息子は医学部に通う学生。 モットーは「金がないからといって、つまらない人間になるな!」 弓坂 文雄(ゆみさか ふみお) 外見は物腰の柔らかい老紳士だが、幼い息子を亡くした経験があり、児童虐待事件に対しては人が変わる。息子が進級した、成長した、といった話をし続けているが、息子の死は理解している。 野原 常久(のはら つねひさ) 通称「パンサー」。その名の通り足が速いため、逃走した犯人を取り逃がしたことはない。同期の安全とは正反対の性格で、基本的におとなしく気弱。そのためか、いつも振り回されている。 町田(まちだ) スマートかつ知的な外見で後輩からの人望も厚いがやや強引な性格。留美と一時期恋愛関係にあったため、安全からは敵視されている。 漫画版のみの登場。 江守 サチ(えもり さち) いつも元気で陽気な女の子。鑑識課所属だが、刑事課に出入りしていることが多い。鑑識としての技能は新人ながら高い評価を受けている。 大宮(おおみや) 別名・「窃盗の大宮(ミヤ)さん」。署内における初動捜査のプロ。「特定マニア」であるため、特定した後は意欲が失せてしまい、さっさと帰ってしまう。 漫画版のみの登場。
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