東都銀行とは? わかりやすく解説

東都銀行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/18 23:33 UTC 版)

東都銀行のデータ
統一金融機関コード 0136
代表者氏名 林太郎頭取:)
店舗数 17
資本金 4億円
設立日 1951年12月
所在地
〒107
東京都港区赤坂二丁目5番27号
特記事項:
データは1967年3月31日現在
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東都銀行(とうとぎんこう)とは、かつて東京都に存在した地方銀行

概要

東京府北豊島郡高田村(現豊島区)で高田農商銀行として設立。開業当初は地元の地主商工業者が中心だったが、1920年堤康次郎が経営権を掌握。堤系の箱根土地武蔵野鉄道などの機関銀行となった。東京都内に本店を置く中小銀行の殆ど全てが経営破綻や大銀行への吸収併合の道を辿る中で、同行は(箱根土地の経営不振にもかかわらず)土地担保の融資が主であったことと堤の持ち株を担保として日本銀行から手形借入を受けたことから、本店のみの営業にとどまりながら何とか存続した。加えて預金量が桁違いに少なかったことから、戦時統合にも参加せずに戦後まで命脈を保った。

終戦直後に横浜正金銀行頭取を務めた児玉謙次らが買収、華僑資本導入を目指して亜東銀行として改称するも頓挫。その後、中小企業育成を事業の柱としようと目論んでいた鮎川義介に経営権が移り、中小企業助成銀行として中小企業専門の金融機関として営業を転換し本店を港区赤坂に移した。しかし、鮎川も中小企業育成事業を間接金融主体から直接金融主体に見直し、東都銀行に再三改称して地方銀行として細々と営業を継続。合併寸前には東京都内のみに17店舗を擁していた。

1968年に当時中小企業関係の金融を強化しようとしていた三井銀行と合併。既に1964年には同じ地方銀行の朝日銀行第一銀行に吸収されていて、東京都内に本店を置く(第一)地方銀行戦後地銀東京都民銀行(現在のきらぼし銀行)のみとなった。本店のあった場所は、三井銀行赤坂支店、さくら銀行赤坂通支店を経て、現在では「SKIビル」という名のオフィスビルが建っている。営業店としては隣にあるS-GATE赤坂山王内に赤坂支店を置いている。

沿革

参考文献

  • 野田正穂「高田農商銀行覚え書」(金融財政研究所『金融経済』No.199)

関連項目


東都銀行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:55 UTC 版)

三井住友銀行」の記事における「東都銀行」の解説

1900年明治33年高田商銀行として東京府豊多摩郡高田村現在の東京都豊島区)で開業長らく本店1店舗のみの銀行として存在し国土計画興業現在のプリンスホテル)の堤康次郎経営していた。戦後1951年昭和26年)に華僑資本導入目指し亜東銀行改称する頓挫。翌1952年昭和27年)、鮎川義介の手により中小企業復興のための銀行中小企業助成銀行として再出発した1958年昭和33年)東都銀行と改称以降東京地銀として存在していた。

※この「東都銀行」の解説は、「三井住友銀行」の解説の一部です。
「東都銀行」を含む「三井住友銀行」の記事については、「三井住友銀行」の概要を参照ください。

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