スマート化
情報通信技術(ICT)を駆使し、状況に応じて運用を最適化するインテリジェントなシステムを構築すること。
smartには、主に「賢い」「洗練された」などの意味があるが、コンピュータによる制御・処理能力を搭載した、といった意味もある。スマートフォン、スマートカー、スマートカードなどがよく知られている。
スマートグリッド(smart grid)は、その名の通りスマートなグリッド(電力網)である。電力網全体をコンピュータで統合的に制御することにより、需給バランスの調整をはじめ、太陽光発電などの新エネルギーとの連携、あるいは家庭内での余分な電力消費の削減、といった制御を実現しようとする構想である。これが実現すれば、停電・事故の防止および被害最小化、省電力化による資源の節約や環境負荷の低減など、さまざまな側面でメリットが享受できる。
スマートグリッドの実現には、関連するあらゆる要素をスマート化する必要がある。電力量計はスマートメーターに、家電製品はスマート家電に、住宅はスマートハウスに、そして地域全体はスマートシティに変革される必要がある。スマートグリッドの実現には、そのため膨大な手間とコストが掛かる。ただしそれだけに、巨大な市場となり得る分野でもあり、各分野の大手企業がスマートグリッド市場へと参入しつつある。
スマート化
【英】makeing smart, smartification
スマート化とは、情報システムや各種装置に高度な情報処理能力あるいは管理・制御能力を持たせることである。
一般的には、スマート化は空調システムや送電網といったインフラ設備に情報処理能力、情報管理能力を搭載して高度な運用を可能にすることを指す場合が多い。社会インフラのスマート化はICT(情報通信技術)が実現を目指す目標の一つといえる。スマート化された送電網はスマートグリッド、地区全体においてスマート化が進んだ都市はスマートシティなどと呼ばれる。
また、従来高度な情報処理能力を備えていない道具類にスマートデバイスとしての機能を付与することをスマート化と形容する場合があり得る。例えば、腕時計のように手首に装着でき、腕時計としても機能するスマートデバイスは「スマートウォッチ」と呼ばれるが、スマートウォッチは腕時計をスマート化したデバイスと捉えることが可能である。
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