普通選挙による議会政治の提言とは? わかりやすく解説

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普通選挙による議会政治の提言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 05:13 UTC 版)

赤松小三郎」の記事における「普通選挙による議会政治の提言」の解説

慶応3年1867年5月17日には前福井藩主・松平春嶽に対して「御改正一二端奉申上候口上書」という建白書提出した同じく5月同様の建白書薩摩藩島津久光にも提出している。 この建白書の中で赤松は、定数30人の上局と定数130人の下局からなる二院制議会赤松訳語では「議政局」)政治提唱した上局貴族院相当し、その議員は、朝廷幕府諸藩融和象徴として公卿諸侯旗本より30人を「入札」(選挙)によって選出される下局衆議院相当し、その議員は、藩をいくつか束ねた選挙区から数人ずつ、「門閥貴賎拘らず道理明弁し私なく且人望帰する人」130人を、「入札」によって「公平に撰󠄀むへし」とされた。これは、身分財産とらわれない普通選挙による議会政治提言した文書として、日本最初のものである。「国事総て此両局にて決議」とされ、天皇建白し、「御許の上」、発令されるとした。議会決議事項対し天皇が「御許容なき箇條」は、議会にて再議し、「彌公平之説に歸すれば、此令は是非共下さゞるを得ざる事を天朝建白して、直に議政局より國中布告すべし」とされた。 建白書の中では、内閣総理大臣赤松訳語では「大閣老」)以下6人の大臣議会選出するという議院内閣制度も提言されている。 他の項目では、主要都市大学設置し全国民への教育機会提供すること、すべての人民平等に扱い個性尊重すること、農民対す重税軽減し他の職種にも公平に課税すること、金貨銀貨国際的なレートに従って改鋳し、物品製造にあわせ通貨供給量拡大計ること、最新鋭兵器備えた上、必要最小限兵力陸軍(およそ28000人)と海軍(およそ3000人)を建設すること、軍人庶民からも養成し士族割合徐々に減らしていくこと、戦時には国中男女民兵とすること、西洋から顧問迎え入れ各地諸物製造所設け産業振興すること、肉食奨励し日本人体格改善すること、家畜品種改良すること、などが建白された。

※この「普通選挙による議会政治の提言」の解説は、「赤松小三郎」の解説の一部です。
「普通選挙による議会政治の提言」を含む「赤松小三郎」の記事については、「赤松小三郎」の概要を参照ください。

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