映画登場以前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 06:52 UTC 版)
ディズニー公式サイトや映画シリーズに基づいたテレビゲームによれば、ジャック・スパロウはかつて、バーナクル号に乗り伝説のコルテスの剣を探し航海していた。コルテスの剣を発見後、コルテスの剣の魔力を使い、釣り船程度の規模であったバーナクル号を,大砲60門近く搭載する大型船グランド・バーナクル号に変える。しかしその後グランド・バーナクル号は、コルテスの魂が滅びると同時にバーナクル号へと逆戻りしてしまう。その後海賊の掟を破ったことにより逃亡。逃亡後は劇中の東インド貿易会社に雇われ船乗りをし、東インド貿易会社の商業用大型船である「ウィキッド・ウェンチ号(「あばずれ娘」の意)」の舵を取り、カトラー・ベケット卿からの一風変わった仕事を遂行していた。ある時ベケットから奴隷の輸送を依頼されるも、自由主義であるジャックは奴隷を物として扱うことへの疑問と、他人の自由を奪うことへの躊躇から輸送を拒んだ。しかし輸送をしなければ船に火を放つと脅され、仕方なく奴隷の輸送を承諾する。しかしジャックにとって奴隷の輸送は気持ちのいいものではなかっため、輸送中に奴隷を解放。その後ウィキッド・ウェンチ号と共に東インド貿易会社から逃亡、海賊へ復帰を果たすも、その事を知ったベケット卿は怒り狂い、ウィキッド・ウェンチ号に火を放って沈めることで制裁を与え、ジャック・スパロウに海賊の烙印を押した。これ以降ジャックは他人から命令される生活に戻らず、名実共に海賊となりその名を轟かせるようになる。後に、自らの船を求めたジャックは、映画2作目で登場するタコの姿をした海賊デイヴィ・ジョーンズに、沈んだ船を海底から引き上げて欲しいと嘆願する。船を引き上げては貰ったものの、その船はかつてのウィキッドウェンチ号とは言い難く、ベケットに火を放たれたことにより船体は黒く焼け焦げ、暗闇では明かりなしで目視出来ないほどになっていた。ジャックは見た目にちなんで船を「ブラックパール号」と命名し、自らの船とした。 なお、2006年6月より、ジャックの少年期の冒険を綴った子供向け小説シリーズ『ジャック・スパロウの冒険』全12巻が出版されている。作家ロブ・キッドによって書かれたこのシリーズは、ジャックと寄せ集めの若い船員達が伝説の「コルテスの剣」を探し求めるというストーリーである。2011年4月より、同じくロブ・キッド作のパイレーツ・オブ・カリビアン外伝『シャドウ・ゴールドの秘密』全5巻が出版された。このシリーズは、ブラックパール号の船長となったジャックが呪いをかけられてしまい、それを解くのに七つの海を渡り伝説の海賊長たちの元を訪れるというストーリーで、『ジャック・スパロウの冒険』の続編となっている。 2011年11月、初の大人向け番外編小説『パイレーツ・オブ・カリビアン 自由の代償』上・下巻が竹書房より出版された。この小説は上記2シリーズとは異なり、著者はA・C・クリスピンである。ジャックが20歳から25歳の時のストーリーで、彼が海賊から東インド貿易会社の船乗りとなり、再び海賊に戻ってブラックパール号を手に入れるまでのいきさつや、カトラー・ベケットとの確執、そしてジャックの恋愛話などが盛り込まれている。総ページ数1000ページを超える長編小説であり、恋愛描写もかなり踏みこんだ内容になっているなど、子供向け小説とは作風の全く違う、大人の読者を意識したストーリーとなっている。
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