昆虫との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 00:40 UTC 版)
テーダマツに集まる昆虫についての概論はBakerによって述べられている。それによると本種は多くの害虫の宿主となっている。しかし、害虫の発生には頻度、地域、継続期間に大きな変動がある。発生する昆虫の大半は小さく、寿命が短く、たいていは一つないし少数のエリアに被害を与える。しかし、いくつかの昆虫はとてつもなく広い範囲を取り囲むまで増殖し、最後には僅かな例外を除いて減少して平常の分布数に戻る。大部分の昆虫が行うマツへの攻撃はダメージや損傷に関しては重大なものではない。本種にとって最も重大な害虫はキクイムシの仲間である。Dendroctonus frontalis(英名:southern pine beetle)の攻撃はマツの大量死に結び付くときがある。別のキクイムシたちIps spp.の場合、被害は限定的である。ガの仲間Rhyacionia spp.は若い木に大発生することがある。ゾウムシの仲間であるHylobius spp.や Pachylobius spp.は胸高直径1 cm程度の若い木ならば殺してしまうことがある。球果や種子を食害するメイガの仲間Dioryctria spp.や カメムシの仲間Leptoglossus spp.は種子の数を著しく減らしてしまうことがある。southern pine beetleは加害するマツの中でも特に本種を好んで加害し、本種にとって最も厄介な昆虫である。 Ips 属のキクイムシの一種 Ryacionia 属のガの一種の幼虫 Hylobius 属のゾウムシの一種 Leptoglossus 属のカメムシの一種。
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昆虫との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 10:12 UTC 版)
たくさんの昆虫がマツの様々な部分を食べて、生存を左右する。以下に主な昆虫を挙げる。 根を穿孔してしまう昆虫はゾウムシの仲間である Hylobius pales、H. radicis、H. rhizophagus、H. warreniなど。枝や幹を穿孔してしまうのはゾウムシの仲間 Pissodes approximatus、P. storobi, やアリの仲間 Formica exsecoides など。 葉を食べるものとしてはマツノキハバチ (Neodiprion sertifer)、N. pratti banksianae、N. swainei、N. lecontei, N. dubiosus, N. nanulus nanulus, Diprion similusなどがおり、これらは皆ハバチの仲間である。 他にもコガネムシの一種Anomala obliviaや、ガの仲間Pococera robustellaがいる。Argyrotaenia tabulana、Exoteleia pinifoliella、Zelleria haimbachiなどは針葉に潜り込んで葉を食べる。このために英語ではneedle miner (意訳:針葉の炭坑作業員)などと呼ばれる。 根を食べるものにはコガネムシ科コフキコガネ亜科のPhyllophaga spp.を中心に、 Cecidomyia reeksi, C. piniinopisなどがおり、カイガラムシには Nuculaspis california、Chionaspis pinifoliae、Toumeyella parvicornis、Aphrophora parallela、A. saratogensis、Pineus coloradensisなどがいる。 Exoteleia pinifoliella マツの葉に潜って食べ進む Pococera robustella の成虫 Pococera robustella の幼虫は成長すると巣を作り、そこに潜む。 Zelleria haimbachi の成虫 Phyllophaga 属の一種。根を食べる。
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昆虫との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/01 09:59 UTC 版)
サイカチの種子にはサイカチマメゾウムシという日本最大のマメゾウムシ科の甲虫の幼虫が寄生する。マメゾウムシ科はその名前と違って、ゾウムシの仲間ではなく、ハムシ科に近く、ハムシ科の亜科のひとつとして扱うこともある。サイカチの種子は硬実種子であり、種皮が傷つくまではほとんど吸水できず、親木から落下した果実からはそのままでは何年たっても発芽が起こらない。サイカチマメゾウムシが果実に産卵し、幼虫が種皮を食い破って内部に食い入ったときにまとまった雨が降ると、幼虫は溺れ死に、種子は吸水して発芽する。一方、幼虫が内部に食い入ったときにまとまった雨が降らなければ幼虫は種子の内部を食いつくし、蛹を経て成虫が羽化してくることが知られている。 サイカチの幹からはクヌギやコナラと同様に、樹液の漏出がよく起きる。この樹液はクヌギやコナラの樹液と同様に樹液食の昆虫の好適な餌となり、カブトムシやクワガタムシがよく集まる。そのため、カブトムシを「サイカチムシ」と呼ぶ地域も在る。クヌギやコナラの樹液の多くはボクトウガによるものであるという研究結果が近年出ているが、サイカチの樹液を作り出している昆虫はまだ十分研究されていない。
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昆虫との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 23:04 UTC 版)
本属植物の花の花筒は非常に細長く、その奥に蜜が分泌される。また花粉は、粘着糸によって互いに緩く結合されている特徴を持つ。これらの形質は、花粉の運搬を開花時間である夕刻を活動時間帯とするスズメガ類に頼っていることと深く関係している。スズメガは口吻が長く、それを伸ばせば花に触れることなく吸蜜できる。しかも吸蜜は飛翔しながらなので、花粉が付着しにくい。さらに飛翔時は常時ホバリングをして体が振動しており、ミツバチのような花粉運搬用に特化した身体構造も有していない上に、体表は鱗粉で覆われていて、粉状の花粉は定着しにくいので、いったん虫体に付着した花粉も振動によりはたき落とされる可能性が高い。しかし、長い花筒の奥に蜜があれば、スズメガは長い口吻をその奥に突っ込むことになり、雄しべの葯や雌しべの柱頭に体が引き寄せられる。また、粘着糸で互いに絡み合った花粉は、虫体に容易に絡みつき、体表に保持されることになる。 また、アメリカでは本属の多くがチョウ目幼虫の食草であり、なかでもヤガの仲間である Schinia felicitata と Schinia florida は O. deltoides に対して選択的な嗜好性を示す。日本ではスズメガ科のベニスズメがこの仲間を広く食草とする。
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