旧橋の老朽化と架け替え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 06:18 UTC 版)
供用後40年以上経過し、幅員が7 mしかなく、車両の大型化やモータリゼーションの進展に伴う交通量の増大、塩害等の影響による老朽化も著しい事から、架換計画も視野に入れ、適切な補修計画・管理計画を定めるため、2000年(平成12年)11月に国土交通省、橋梁専門家などからなる「銚子大橋検討委員会」が設立され、その後学識経験者も加えて、2002年(平成14年)3月に「3カ年の緊急対策」「管理マニュアル」が策定された。 特に地震時の対応では、気象庁銚子気象台発表の銚子市の震度が、震度5弱以上を観測した場合、被害の進行・第三者被害を防止するため、銚子大橋の通行止め規制を行い、緊急点検を実施のうえ、通行の安全が確認されたのち、再開することとした。その他、20t以上の車両通行を禁止している。 また、「銚子大橋検討委員会」において、架換についての早急な対応が必要となったことから、2001年(平成13年)8月に千葉・茨城両県により「銚子大橋架換検討会」を設立し、当委員会と連携を保ち、橋梁形式、整備手法等の基礎調査を進めた結果、2003年度国庫補助事業として新規採択された。 その後、2004年(平成16年)に本工事に着手、地質調査や測量が行われ、2005年(平成17年)9月15日に銚子市に於て起工式を行い、総工費約210億円、橋梁形式は斜張橋、総延長1.5 km、現在の橋の約10 m上流側に平行して設置された。車道は2車線(当初計画は4車線)、幅員7.5 m。下流側に幅員3.5 mの自転車・歩行者道が整備された。 2009年(平成21年)3月24日に特に老朽化が著しい中央航路部を迂回する形で、新橋の斜張橋部(約400 m)を用いた暫定供用が開始された。 翌2010年(平成22年)12月21日には、斜張橋部の延長で連続して続く茨城県神栖側の橋梁部(660 m)の暫定供用が開始された。これにより、1,500 mのうちの1,060 mが完成した。全体の完成は2013年(平成25年)のことで、残りの銚子側の取付道路が完成したことにより3月7日に全線開通した。なお、旧橋は平成25年度内にすべて撤去されている。
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