旧横溝家住宅とは? わかりやすく解説

旧横溝家住宅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/08 09:50 UTC 版)

旧横溝家住宅

横溝家主屋
所在地 神奈川県横浜市鶴見区獅子ケ谷3-10-2
位置 北緯35度31分18.5秒 東経139度38分34.1秒 / 北緯35.521806度 東経139.642806度 / 35.521806; 139.642806座標: 北緯35度31分18.5秒 東経139度38分34.1秒 / 北緯35.521806度 東経139.642806度 / 35.521806; 139.642806
類型 名主
形式・構造 木造2階建、寄棟造茅葺
文化財 市指定有形文化財
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旧横溝家
住宅
横溝家住宅所在地

旧横溝家住宅(きゅうよこみぞけじゅうたく)は、神奈川県横浜市鶴見区獅子ケ谷3丁目にある古民家幕末から明治時代に建てられ、横浜市指定有形文化財に指定されている[1]江戸幕府旗本小田切氏領の上獅子ヶ谷村で名主を務めた横溝氏の屋敷である[2]。現在、横浜市農村生活館みその公園「横溝屋敷」として公園化・公開されている[3]

概要

横浜市鶴見区獅子ケ谷(上獅子ヶ谷村・下獅子ヶ谷村)は旗本の小田切氏と久志本氏がそれぞれ領しており、『新編武蔵風土記稿[4]によれば、江戸時代初めの慶長年間(1596年-1607年)にこの屋敷にいた小田切光猶、または子の小田切須猶が、江戸に移住するにあたり屋敷を横溝氏に譲ったと伝わる。屋敷背後の殿山は小田切氏の詰城で、獅子ヶ谷城と呼ばれる[2]

以来横溝氏の屋敷地として現代まで続き、1988年(昭和63年)11月1日に市の文化財に指定された。幕末から明治時代中期にかけて建てられた長屋門、主屋、穀蔵、文庫蔵、蚕小屋が並び、かつての農村の屋敷構えをよく残している[5][6]。また獅子ヶ谷城など、周囲の山も「獅子ヶ谷市民の森」として整備されハイキングコースになっている[7]

脚注

  1. ^ 「市域文化財一覧」横浜市公式HP
  2. ^ a b 平井ほか1980 p.282
  3. ^ 横浜農村生活館みその公園「横溝屋敷」横溝屋敷公式HP
  4. ^ 新編武蔵風土記稿 獅子ヶ谷村.
  5. ^ みその公園「横溝屋敷」横浜市公式HP
  6. ^ 横浜市電設協会広報委員会 2017 pp.6-7
  7. ^ 「市民の森・ふれあいの樹林ガイドマップ」横浜市公式HP

参考文献

  • 平井聖ほか 1980「獅子ヶ谷殿山」『日本城郭大系』第6巻(千葉・神奈川) p.282
  • 横浜市教育委員会 1989『市指定文化財旧横溝家住宅保存修理工事報告書』横浜市
  • 横浜市電設協会広報委員会 2017『はまでん』春季号 No.53 pp.6-7 一般社団法人横浜市電設協会
  • 「獅子ヶ谷村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ67橘樹郡ノ10、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763984/75 

関連項目

外部リンク


旧横溝家住宅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 10:18 UTC 版)

横浜の都市デザイン」の記事における「旧横溝家住宅」の解説

江戸時代後期から明治中期にかけて建てられた、表門、穀文庫蔵主屋小屋など5棟の建造物保存されており、1988年横浜市指定文化財となっている。江戸時代とおして獅子ヶ谷名主勤めたであったが、昭和50年代相続等に対応するため敷地横浜市取得し歴史公園として整備家屋等は横浜市寄付され1983年から建物修理工事着手したのである当時横溝周辺地区は、市街化調整区域となっていたため田園的な風景がまだ残されており周囲取り囲む丘は「獅子ヶ谷市民の森」として公開されており、都会中にあってかつての農村景観を味わうことのできる絶好の場所である。旧横溝家住宅は、建物のほか文書民具あわせて往時の生活を偲ばせる重要な文化遺産と言える。 「旧横溝家住宅」も参照

※この「旧横溝家住宅」の解説は、「横浜の都市デザイン」の解説の一部です。
「旧横溝家住宅」を含む「横浜の都市デザイン」の記事については、「横浜の都市デザイン」の概要を参照ください。

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