旧拉致議連の混乱とは? わかりやすく解説

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旧拉致議連の混乱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 13:59 UTC 版)

拉致議連」の記事における「旧拉致議連の混乱」の解説

拉致議連において当初中山は、拉致被害者横田めぐみ両親衆議院議員会館共同会見行い拉致問題解決するまでは北朝鮮に対して食糧支援行わない」と発言するなど強硬な姿勢見せ議連一致してその原則臨んでいた。 しかし中山1997年11月平壌訪問して以降急きょ各方面日本人拉致事件そのもの否定する説を発表するなど不可解な行動をとるようになった中山は、野中広務意を受け外務省とも連携しながら水面下交渉続け1999年には5回の秘密交渉持った一方1998年には拉致議連会長のまま日朝友好議員連盟会長就任し、「拉致問題幽霊のように実体のないもの」と述べ、「まず北朝鮮との国交正常化行った後に拉致問題解決を行うべき」と発言するなど、自身従来の見解とも矛盾する北朝鮮寄り言動顕著になった。こうした中山豹変対しマスメディアや「救う会」(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)からは疑念批判の声上がった。また中山行動影響し、旧拉致議連参加議員の中から日朝友好議員連盟にも重複加入する議員現れるなど混乱生じるようになり、旧拉致議連活動休止状態に陥った2002年3月12日よど号グループ柴田泰弘の妻だった八尾恵東京地方裁判所で、自分ロンドンにいる有本恵子騙して北朝鮮に連れて行った証言した。これを受けて政府による拉致認定は「7件10人」から「8件11人」となった中山は「7件10人」を事実上棚上げしたうえで有本拉致を「よど号グループ」が勝手にやったこととして「解決」しようとした有本事例を「日本人日本人拉致したもので、北朝鮮関係ない」(2002年3月15日)という理屈で、これならば北朝鮮を傷つけることなく譲歩引き出しやすいと考えたのである中山また、2002年3月20日有本恵子の母・嘉代子に電話をかけ、「日本人日本人連れていったもので、北朝鮮工作員関与していないという話の方が有本さんを帰国させやすい」と説明したほか、北朝鮮会わせることを持ちかけた。また、「『救う会』の運動から手を引け平壌に連れて行って恵子さんと会わせてやる。私を取るか、『救う会』をとるか」と二者択一せまった。それに対し嘉代子は、「救う会取ります」と回答して電話切った中山は、政府北朝鮮による拉致容疑を「8件11人」に修正した直後、「有本さんを拉致事件加えたのはよくない」と自民党会議公言し自身構想崩れたことへの不快感表したこうした中山言動対し、かつての同志であった石原慎太郎東京都知事は「被害者家族へ恫喝か、加害者たるテロ国家への気配りなのか、何ゆえのへつらいなのか」と批判した会長自らそれまで方針勝手に翻しこのような言動行ったことで「家族会」(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会)の疑念生むこととなり、議連メンバーや「家族会」「救う会関係者また、自身支援者からも批判浴びた中山は「日朝友好議員連盟会長」と「北朝鮮拉致疑惑日本人救済議員連盟」の両会長から退いた。 旧拉致議連後任人事について桜井新幹事長西村眞悟事務局長代理一任し同年4月3日両名協議結果体制一新が必要」との判断達し、旧議連解散することとした。

※この「旧拉致議連の混乱」の解説は、「拉致議連」の解説の一部です。
「旧拉致議連の混乱」を含む「拉致議連」の記事については、「拉致議連」の概要を参照ください。

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